呪いのアプリ

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エース・トラッポラ


何処かで聞いた名だが
どこで聞いたか忘れた

この感じ前にもあったが、精神を参っている為
深く考えなかった

この時に思ったのが
有給の間に入ってきた者 と私は認識した



エ「ハンカチどぞ」


『どうも…』


愛想ないなぁ…ごめん…エースくん
…なんで謝罪を心の中で言ってんだろ


『ごめん…』


エ「別に良いって、あのままボロボロ状態で働けないんじゃねーの？」


『…あぁ』


申し訳ない。その言葉しか出てこない。
エースくんと喋ってる間にも不の感情の言葉が
自分に語りかけられる。

お前は何してんだ。

どうして生きている。

何のために働いている。

働かないなら死ね。

役に立たない奴が何してんだ。

うるさい…うるさい…




『ごめん…、ちょっと…、あー、はは…うん。


ゴメンゴメン！心配かけましたね！
実は昨日みた映画みた映画でね

ちょっと思い出してさ、それでー感情が溢れたっていうかね。。いやぁ、仕事中に面目ない』


エ「へぇー、どんな内容なんすか？」


綺麗な赤い瞳が私をとらえる


『…それが、さ。まぁ…なんていうの…。普通の生活送って何もない凡人な主人公の周りだけが非日常が起こる…話？かな…』


映画なんて嘘に決まっている
自分が起きたことを映画に例えて語る私はさぞかし滑稽だろう


エ「へーっ、非日常って？」


『それは…………の…ろい……みたいな』


エ「呪い？ホラー映画的な感じっすか？」



ガンガンする。頭が痛い…
なんだ…？

何か忘れているような気がする。
忘れた記憶が無理やり思い出さそうとするが
頭痛のせいで頭が働かない


『うん…そんな感じ』


思い出さないといけないような気がする

思い出そうとするとどうしてか友美が浮かぶ



エ「ラストって、どーゆー系？主人公は生きてるんすか？それとも死んじゃった？」


『ラストは…………』


私の最後は…


浮かばない言葉を考えてる時
エースくんはハンカチを持つ私の手をとった

エ「先輩、無理しなくていいっすよ。まぁ…ちょっと意地悪したわ」

笑みを浮かびながらエースくんは私の指を咥えた

『！？ちょっ』

エ「パニくるんのしょうがないっすよ。先輩はただただ普通に過ごしてて、ただ巻き込まれただけだし』


ギリッと歯に挟まった指がだんだんと食いこむ


『痛いって…』


エ「痛いっすか。はは！」


そういってだんだんと力が増す






エ「とっととやりゃー良いのに
なーんでラギー先輩は…んまぁいいや」

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