検索窓
今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:371,031 hit

22話 ページ25

ユウside




「ユウ、ユウ起きなさい」


トントントンと心地の良いリズム感
母は包丁でご飯を作っていた


スマホいじっているうちに
いつのまにか私は眠っていたようだ



ユ「あれ…お母さん、仕事は?」


母「なに言ってんの、今日は日曜日でしょ」



ああ、そういえばそうだっけ
なんだか久しぶりなような気がする。お母さんの顔をみるの

…そっか



私…、あの後帰ったんだっけ
あの人が見つけた帰る方法

成功したんだ






…いや、はじめっから
あの世界なんてなかったんだ


私の長い夢。何もかもが危険


いつ、何が起きるか分からない…まるで、地雷の上に
歩んでいたような夢


でもね…
あんな夢だったのに、眠るたび
良いなって思う夢を見るんだ


皆狂っていないのだ


夢から覚めると、私はいつも泣いている
「嗚呼、またここか」ってね





母「…もう、ユウったら…ご飯運ぶの手伝ってちょうだいな
今日はユウの好きなご飯よ」



ユ「ほんとに⁉」


母がいる台所に向かい
母の作っている鍋をのぞき込む

鍋ってことはカレー?

でもルーの香りしない



中を覗き込むと、鍋水面には
大量の毛で覆われていた



ユ「お母さん、なにこれ」


母「んー?何って、あんたの好きな」



母はおたまで鍋の中の固体物を取り出す
それは、Aさんの頭だった

たっぷりと茹でられたのか
皮膚はトロリとただれていた

目玉は奥にたれており
目元はくぼんでいた






ユ「おぉー!すっごい美味しそう!!」



鍋の中にはAさんだけではなく
グリムの頭まであった

弾力あってプリプリしていそうだ



ユ「もう食べるの?」









「あら、何言っているの」






エ「お前は食べられる側だろ」








-----------


ユ「ぁ”ぁ”ああああああああ!!!!」




嗚呼、またここか

23話→←作者の愚痴と悲しみと切なさと



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (594 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1110人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミーニャン - 出来るだけ早くお願いします (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャン - この作品の続編を見たいんですがパスワードがかかっていて見れません。初心者なのでここでいいのかわかりませんが教えてもらう事はできますか? (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品が大好きで続きを見たいのですがパスワードがかけられて見れません…初心者なのでここで言うのかがあってるかわかりませんが教えて頂くことはできないでしょか…🙇‍♀️ (2021年11月27日 0時) (レス) id: c7fee68ce2 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になる (2021年9月19日 17時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
- 久しぶりに見たけど面白すぎる…続き待ってます! (2021年5月4日 2時) (レス) id: fec21734c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トルネコ | 作成日時:2020年8月9日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。