【すとぷり】苺=恋愛の証【るぅと】【学パロ】

隣 ページ5

【A】

うわぉ……。黄腹くんとクラス一緒だ。

ふぅ………。またしっかり初めから仲良くなってもらおう。

すると、ﾄﾝｯと肩を優しく叩かれる。

なんだぁ、今日は知り合いが多いですね。

私の前にｽｯと人影が出ているから、私より背は高いはずだ。

クルリと後ろを見ると、そこには『黄腹くん』がいた。


「ぁ………」

「南さん、お、おはよう」

久しぶりに会話したからか、舌がうまく回らない。

何故だろう。

青八木先輩とは普通に話せたのに。

黄腹くんにばれないように、黄腹くんとは別の方向を向いて頬を両手で触る。

「……」

「……」

シーンと静まり帰ったこの二人がいる廊下。

他の教室からはふざけあった笑い声が沢山聞こえる。

黄腹くんは、もじもじと手を動かしている。

私は視線が合わないように、ﾊﾟｯと目をそらした。

でもそれでも気まずくなる一方で、私は声をかけた。


「黄腹くんっ！」

「へぇあっ！な、なんなんですかぁ…」

「あっ…あの…き、教室、一緒に行きませんか？」

すると黄腹くんは驚いたような表情を見せると、今度は微笑んで「行きましょっか」と言った。

まだ慣れてなくて口下手かもしれないけど。

『あの日』に助けてもらったばかりにも関わらず、ゆっくりと歩いていた。

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るぅと

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