見せないストレス 世良side ページ13
世良「渡海先生、ここ乗っちゃいましょう、大丈夫です。すぐ痛いの楽にしてもらいましょう？」
俺の腕の中で苦しむ渡海先生を半ば無理やりストレッチャーに乗せて、血だらけの手を握ってあげる
声が届いてるか分からないけど、「大丈夫ですよ」「頑張りましょうね」って声をかけ続けて、そのまま検査室へ運ばれた
おそらく胃潰瘍だけど、検査して結果が出てからじゃないと治療ができないから…
検査をしてる間、俺は血で汚れた手や口元を拭いてあげていた
世良「お顔拭きますね、」
渡海「…ん…」
温かいタオルで顔を拭いていると、渡海先生がゆっくりと目を開けた
痛みのピークは落ち着いたかな
俺と目が合うと、渡海先生は複雑な表情になって顔をそむけてしまった
世良「渡海先生、お顔拭かせてください、ね？」
案外素直に顔をこっちに向けてくれて、ササっと、でも丁寧に拭いてあげた
渡海「…ごめん…おれ、…」
世良「何で謝るんですか。隣に座ってたのに、気付けなかった僕の方が悪いです…医者、なのに…」
渡海「ずっと、声かけてくれた…だろ…医者として、大事なことだ…」
世良「渡海先生…」
珍しく褒めてくれたことが嬉しくて、つい照れてしまう
チラッと見た渡海先生も、自分で言っておいて照れちゃったのか耳が赤くなっていた
高階「失礼します。あ、渡海先生、気分はいかがですか？」
渡海「あぁ…迷惑かけて、申し訳ないな…」
高階「いえいえ、迷惑だなんて。やっぱり胃潰瘍でした。病室に移動してゆっくり休みましょう」
まだ胃痛もあるだろうし、不快感も残ってるはず
それでも、俺達に謝ってばかりで正直に話そうとしてくれない渡海先生
車椅子で病室に移動して、腕には点滴が繋げられて
高階先生が病室を出ていくと、渡海先生はベッドに沈み込んだ
世良「何か欲しいものありますか？」
渡海「いや…少し寝る」
世良「そうですね、そうしましょう」
布団を掛け直してあげると、ゆっくり目を閉じた渡海先生
その顔色は青白くて、点滴が繋がった腕はやせ細っていた
毎日こんなに傍にいたのに…
いつから、どんなストレスを抱えていたんだろう…
見せないストレス 渡海side→←見せないストレス 世良side
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ブラペ(プロフ) - ブラックペアン終わって早一年ですね…。でもいまだに私ブラックペアンが好きすぎてやばいです。学校行きながら変な妄想よくします(笑)更新、楽しみにしてます！ (2019年8月5日 19時) (
レス) id: 72d7619416 (このIDを非表示/違反報告)
トマトっち(プロフ) - 貧血で倒れるけど世良先生を騙して働いて倒れる話が、読みたいです！ (2018年10月10日 16時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
えれすけ。(プロフ) - リクエストで、渡海先生が胃腸炎になるのがみたいです (2018年9月6日 23時) (レス) id: dfc83b1bd1 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんばんは。今回のお話もとっても面白いです(^^)もし宜しければリクエストです(>_<)怪我をしちゃうお話が読んでみたいので、恨みを持った人に刺されるとか、誰かを庇ってとか…もし宜しければお願いします(*^^*) (2018年9月1日 23時) (レス) id: 127f82af30 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - はじめまして！智和と申します。風月さんのお話が大好きでいつも読ませて頂いております！私も渡海先生ロスです…。ひたすら僕とシッポと神楽坂を待つ日々です…笑。これからも更新、楽しみに待たせていただきます！ (2018年9月1日 15時) (レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2018年5月31日 15時
