６ 武side ページ6
「この色の方が馴染みますかね」「もう１つサイズ落としてもいいかも」
衣装さんと監督さんがまじめな顔して相談中
ニノくんはその中心で時折笑顔を見せながら立っていた
俺は邪魔にならないところから見守ってるけど、気が気じゃないよ
もうかれこれ３０分は立ちっぱなしだ
熱もあるし、もちろん頭痛もあるだろうし、それとは別に、腰だって…
１回休憩を、って言いたくなるけどニノくんは絶対嫌がるだろうしな…
スタッフ「二宮くん、これとこれ、どっちがいい？」
和「うーん。こっちの方が渡海っぽいんじゃない？」
スタッフ「じゃあこれにしよう。じゃあ次は手術着だね」
まだ終わりそうにない衣装合わせに、僕の心臓がドキドキと音を立てる
実際にニノくんの表情はだんだんと曇って来ていて
スタッフさんが手術着を準備し始めたすぐ傍で
ふらっとニノくんの身体が一瞬傾いて、足が１歩踏ん張るように動いた
でも、その足にも力がうまく入っていなくて
膝から崩れ落ちるようにその場に座り込んだ
武「にのくん！！！」
和「ん、ごめ…」
咄嗟にニノくんに駆け寄って身体を支える
熱すぎる身体は少し震えていて、僕の手をギュッと握ってくるのはニノくんの小さな手
僕はその手を握り返して、周りで慌ててるスタッフさんに声をかけた
スタッフ「大丈夫ですか！？」
武「すみません、少し休憩を頂ければ大丈夫です。進行止めてしまって申し訳ありません」
スタッフ「こちらは全然大丈夫ですから、ゆっくり休まれてください！」
スタッフさんにお礼を言って、ニノくんの身体を支えて楽屋に戻ってきた
和「ごめん…」
武「謝らないの。倒れた時ヘタに頭とか打たなくてよかったよ」
和「熱、上がってきたかも…」
武「そうだね…ちょっと横になろう」
３０分の休憩をもらえて、少しでも体調を回復させたいところ
休憩明けには相葉くんが到着するかもな
さっき届いたメール
「今からそっち向かいますから！！」って相葉くんから
ニノくんはそんなことも知らず、頬を赤く染めて寝ちゃったみたいだ
ブランケットをかけて電気を消して
３０分、傍で静かにニノくんを見守ることにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 612人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾(プロフ) - 最近こちらの長編を読ませていただきました！この後の展開が気になりすぎて、この後どうなるのかなってずっと想像しています笑 以前の作品も何度目か分からないほど読み返しています！次の更新も楽しみにしています^^ (8月2日 10時) (
レス) id: 094cd8e787 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - はじめまして。風月さんの作品、どれも大好きでくりかえし読ませてもらってます。今回のお話もすてきなにのあい、嵐さんがいっぱいで、とても嬉しいです！これからも楽しみにしてるので、ご自身のペースで頑張ってください！ (2018年4月30日 2時) (レス) id: d503904c38 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - こんにちは。更新、いつも楽しみにしています。にのちゃん、辛いですね。お薬がちゃんと効けばいいな・・・。 (2018年4月29日 13時) (レス) id: 1e325f4f98 (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 蘭さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます（ ; ; ） 懐かしい作品まで読み返して頂けて、嬉しい限りです(^^) ゆっくりになりますが、これからもよろしくお願いします( ´∀｀) (2018年4月8日 22時) (レス) id: af22e3940e (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 和嵐さん» ありがとうございます！！ゆっくりになりますが、よろしくお願いします！！ (2018年4月8日 22時) (レス) id: af22e3940e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風月
| 作成日時：2018年2月10日 9時
