あの日の出会い(霧野side) ページ1
…─俺とアイツの出会いは
…──強烈だった
…───むしろ
…────忘れろと言った方が難しい
…───今でも鮮明に残っている
…──あれは
…───立っているだけで
…──汗が滲み始めた
…───小学校一年生の
…────初夏の出来事だったと思う
…───小学校にも
…──だんだんと
…─慣れだした
…──あの日
…───俺は君と出会った
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あれは、夏の教室でのことだ。
蘭丸)｢…サッカーしたい｣
隣で真剣に宿題をしている友人を尻目に俺はだらしなく左腕の上に顎を置いて呟いた。
？)｢…仕方ないじゃないか｣
一瞬ピタリと動きを止めて困ったように、再び鉛筆を動かしたのは神童拓人だ。
栗色の髪が柔らかそうに波打っていた。
額にはうっすらと汗もかいているのに、熱心なことだ。
実をいうと、幼稚園からの付き合いだったりする。
蘭丸)｢仕方ないって、夏の教室って、自由参加じゃないか!｣
頭を掻き毟りながら、叫ぶ俺に
神童)｢それこそ仕方ないだろ?お前のところの親が勝手に申し込んだんだから｣
蘭丸)｢…う…｣
極めて冷静に神童は正論を言う。
神童)｢プリントを見せないお前も悪い｣
蘭丸)｢……｣
それ以上、ぐうの音も出なくて、俺はただボンヤリと雲を眺めていた。
ガラッ
突然、教室の扉が開いて
先生)｢ちゃんとやってるかしら?｣
担任の先生が入ってきた。
俺はあわてて体制を立て直すが
先生)｢霧野君は、みんなより、１０分居残りね!｣
先生にはばれていた。何故だ?
蘭丸)｢え〜｣
何てったって、こんな天気のいい日に残らないといけないんだ。
俺がじぃと非難の視線を先生に向けていると
先生)｢…というのは、冗談で｣
僅かに悪戯っぽい笑みを浮かべた。そして
先生)｢その代わり、この子に校内を案内しなさい｣
“入って”廊下に声をかけた。
そちらに視線を向けると
あ)｢はい!｣
にっこりとひまわりのように明るい笑みを浮かべた一人の少女が不敵そうに立っていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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うちわ(プロフ) - ともさん» 楽しんでもらえたでしょうか？最近蘭丸くんがテレビで見れないので蘭丸くん不足です(笑)わざわざコメントありがとうございます(^∇^) (2014年6月7日 7時) (
レス) id: 9546e088aa (このIDを非表示/違反報告)
とも - 面白いです！蘭丸神〜〜〜：＼>^<／: (2014年6月7日 1時) (レス) id: 6e83440222 (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - みゆさん» そうなんです＾＾泣き虫な俺と強いキミでは、神童君を補佐しているけれど、こっちでは神童君が霧野君を補佐しているという…。評価ですか！？ありがとうございます＾＾ (2012年8月19日 10時) (レス) id: e04007d543 (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 林檎酢(っω・｀)さん» いえ、前から悩んでいたことなんです(￣〜￣；)パクりとか思われるのも、嫌でしたし… (2012年6月5日 7時) (携帯から) (レス) id: ce3f68a234 (このIDを非表示/違反報告)
林檎酢(っω・｀)(プロフ) - うちわさん» わわっ！すいません、そんな意味で言ったつもりはなかったです…。消したら私しんじゃいます！どうか消さないで下さい＞＜ (2012年6月5日 6時) (レス) id: 8663c02bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うちわ
| 作成日時：2012年4月10日 22時
