only you

桜の花びら �� (青羽side) ページ48

桜さんが転校してから


毎日、佐倉くんと湊斗とお昼を過ごすようになった



夏が終わりかけた頃、佐倉くんに告白して思いを告げた



まさか


受け入れてもらえるとは思わなくてすごく、すごくびっくりしたことを今でも覚えている



それから毎日一緒に帰り、受験勉強をしたり、

音楽を一緒に聞いたり、

夢のような日々を過ごした



.


.


.


でもそれは長く続かなかった



受験が終わり、佐倉くんは東京の大学に進学することが決まっていた


私は地元の大学へ進学するため遠距離になってしまうことは分かっていた

けど、毎日連絡を取り沢山会いに行けば大丈夫。
これからも変わらず過ごせると思っていた


.


.


佐倉くんが上京し、少ししてから


佐倉想「好きな人がいる。別れたい」


そう、一文だけ送られてきて

その言葉を最後に佐倉くんと連絡が途絶えた



.




.




.


それから8年が経ち


湊斗と付き合い、一緒に住む家を決めていたとき


彼と再会した



でも




本気で愛した彼は、音のない世界で暮らしていた


そして彼の隣には桜さんがいた






_






_






青「気を使わせちゃったかな、桜さんに」



想「A、優しいから」



そう言って佐倉くんは優しく笑った



青「佐倉くん」



想「？」



青「好きな人できたって」


想「......」


青「好きな人ができた、別れようって言ってたよね」



想〈・・・好きな人がいるって言った 〉


青「、、、、いる？」




想〈 うん



・・・・桜の花びらみたいな女の子 〉



青「そっか、、」



想〈 青羽、ごめん。


俺ずっと好きな人がいたのに青羽と付き合った、


傷つけてごめん。〉


青「謝るのは私の方なの。


佐倉くんが他に好きな子がいること知ってた。



知ってたのに、その子が佐倉くんから離れて
勝手にひとりでその子の代わりになれるかもしれないって勘違いして告白して、、、


付き合えたことが嬉しくて自分のことしか考えてなかった」



想〈 いや俺が好きな子を忘れるために、
青羽に最低なことした。本当にごめん。〉



青「じゃあ、、、お互い様だね(笑)」



想〈 ！、、、、(笑)

青羽、ありがとう 〉



青「好きな子、桜さん。だよね？」



静かに首を縦に降り肯定をする佐倉くん



想〈 2年の時、同じクラスになって初めて見た時から
きっと一目惚れだったんだ 〉

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