青羽さん ページ46
青「湊斗、佐倉くんにバカにされないように私たち頑張らなきゃだね(笑)」
青羽さんが湊斗くんに微笑んで言う
湊「そうだね」
《 ありがとうの手話、なんで知ってたの?》
ふと疑問に思い、尋ねる
湊「紬が、想に偶然会った時声を出さなかったって、
手で何かを伝えてたって、教えてくれたから
手話かなって思って。
時間がなくて挨拶くらいしか覚えれなかった。
でも今思えば、覚えたなかで
会話で使えるのありがとうくらいしかなくて
使ってみた(笑)」
笑いながら湊斗くんがそう言ったとき
青羽さんが近づいてきた
青「桜さん」
初めて
こんなにまっすぐ目が合った
名前を呼ばれた
高校の頃、眩しくて光のような青羽さんを見るのが辛かった
私とは正反対で太陽のような彼女が羨ましくもあり、
勝てない
劣等感を感じてしまい、避けていた
青「湊斗、佐倉くん。少しだけ桜さん借りてもいいかな?」
想がすごく、心配そうな顔をして
握られた手にぎゅっと力が入り、私を見る
繋がれていない手で
『大丈夫だよ』
そう伝える
想「・・・」
コクンっと頷きゆっくり手を離す
.
.
.
青「初めて会って自己紹介したとき以来だよね、
ちゃんと話すの」
首で頷く
青「何度か見かけたけど、途中から佐倉くんたちから距離置いてるのが分かり始めて
私のせいかなって思ってたんだ」
『・・・・・』
青「桜さん、ごめんね」
《 なんで、謝るの?
何に対して、謝るの?》
青「桜さんの心を傷つけたこと、ずっと心残りで謝りたかったの」
《 傷つけた?》
青「私が佐倉くんのことが好きで、湊斗に紹介してもらってから毎日話しかけて接点をつくろうとしてた。
私が佐倉くんと一緒にいる時間が増える度に、後ろの席の桜さんの悲しそうな顔がどんどん暗くなって、どんどん苦しそうになっていくのが分かった。
佐倉くんが桜さんのことが好きなのも分かってた。
、、、、分かってたのにどうしても諦められなくて2人の仲を引き裂いた。」
《 青羽さんのせいじゃないよ。》
青「でも、、!」
《 遅かれ早かれ、そうなってたよ。
私が弱いから。
青羽さんは自分の気持ちに素直に動いただけ、
何も悪いことなんてしてない、気にしないで。
それよりも、私が言うことじゃないって分かってるけど
想を1人にしないでくれてありがとう 》
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なな - ありがとうございます!無事読めました! (8月4日 7時) (レス) id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - ななさん» 0時に公開予定ですので、もう少しお待ちください! (8月1日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 素敵な作品をありがとうございます!もしよろしければ、続編を読むためのパスワードをも教えて頂きたいです。 (7月31日 6時) (レス) @page50 id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - えぬさん» この拙い文章を読んでいただいたことが嬉しいです。納得がいかずに訂正することも多いですが、、、。もう少しだけお待ちください! (7月26日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ - とても素敵な作品で大好きです。続編も楽しみに待っています。 (7月26日 22時) (レス) id: 56dc9f9a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:貂 | 作成日時:2023年6月25日 16時