only you

公園 �� ページ45

私が黙っていたことが悪いのに、湊斗くんは優しすぎるから


自分を責めてしまうんだ


《 私が関わる人を不幸にさせるんだ。
お母さんもお父さんも想も湊斗くんも

私はいつもみんなに悲しい顔をさせる。


湊斗くん、結局嫌な思いをさせることになってしまったけど高校のとき話しかけてくれてありがとう。


唯一関わりを持とうとしてくれたのが湊斗くんで本当に良かった。》



感謝を込めて、声で伝えることは出来ないから目で想いを伝える




湊「Aちゃんも想も、Aちゃんの両親も誰も悪くない。

みんな我慢しすぎちゃっただけだよ。Aちゃんが不幸にさせてるなんて絶対ない。


だって、たくさん苦しいことがあったけどいまこうやって
また会えて俺は嬉しい。不幸って思ったことない。

俺の方こそ、出会ってくれてありがとう。

8年経ったのに真実を話してくれてありがとう。」



2人で笑っていると



ジャリッ




足音が聞こえて



音の方を振り向くと



想と青羽さんがいた



湊「俺がここにいるって連絡したんだ」



想が近寄ってきて隣に立つ


想「話せた？」


うん

そう首で頷いて答えると


笑顔で手をつないでくれた


湊〈 今日、カフェに入る前に
外から窓越しに想とAちゃんを見た時

2人が幸せそうな顔で手話をしているのをみて

高校の時に戻ったみたいだった 〉


想にスマホを向けて、私には目を見て伝えてくれる



湊「また、戻れるかな？

俺頑張って手話覚えるから。」



2人で目を合わせて、湊斗くんを見て頷いた


すると

湊斗くんが��ありがとう��と手話をした


その言葉を見た想が


手を動かした


想「早く、ほかの手話も覚えろ」(笑)


高校の時に見た、少年のような笑顔の彼を見て

何故か分からないけど泣きそうになった



湊「え、なに？」


私はそんな2人を見て少し笑い、スマホに文字を打つ



《 早く他の手話も覚えろ。だって 》

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