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公園 ページ44

湊「顔、あげて。
謝らないでいいんだよ、Aちゃんずっと暗い顔してたし何か事情があったんだよね?

俺の方こそ、辛そうだったのに苦しそうな顔してたの気づいてたのに何も言わなかった。言えなかった。


ごめんね、Aちゃん」


なんて



優しい人なんだろう




私が悪いのに、


湊斗くん何も悪くないのに


いつも優しくて、何も言わずに受け入れてくれる



湊斗くんの存在に私がどれだけ助けられてたんだろう


私は首を横に振って否定する



《 湊斗くん、何も悪くない。

夏休みの前くらいかな。両親の仲が悪化して、離婚することになったんだ。お母さんと私は上京することになって転校したの。

その後、お母さんに病気が見つかって大学1年の冬に亡くなった。声が出ないことに気づいて病院に言ったら、過労とストレスによる心因性失声症だって言われた。


まだ治らなくて、声出ないんだ。》



湊斗くんがあまりにも悲しい顔で見るから、
画面から私に目を移したとき私は笑うことしかできなかった



湊「なんで、想とAちゃんなんだろうね、、、

いつも他人を思いやる心に溢れてて
努力を怠らなくて、心配になるくらい優しい2人なのに。
なんにも悪いことしてないのに。
なんでこんなに苦しい思いをさせるんだろう、、、
神様っていじわるだなぁ」



うっすら涙を浮かべて笑いながら私にそう言った



『 、、、、、、』
《 あともうひとつ、湊斗くんに黙ってたことがあるの。》




湊「こわいなぁ、なに??」



《 中学の時、交通事故に遭って後遺症で左耳ほとんど聞こえないんだ 》



湊「、、、!

なんで、高校の時言ってくれなかったの?」


《 普通とは違う人だって、思われたくなかった。

馬鹿だよね、私。
湊斗くんはそういうこと思う人じゃないって分かってたのに。
でも、変なプライドがあったのかなぁ私に(笑) 》


湊「ごめんね、何も知らずに普通に声かけて、話して。」



申し訳なさそうな顔をして言うから、あの時の想と重なって見えた


《 想と同じこと言うね。
似てるなぁ、ほんと。(笑)
席ずっと窓側だったし話す人想と湊斗くんだけだったから何も苦労しなかった。
むしろ3人でいる時間が心地よかった、好きだった。》



湊「俺、本当に何も知らなかったんだな。

いや

知ろうとしなかったんだね」

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設定タグ:silent , 目黒蓮 , 佐倉想   
作品ジャンル:恋愛
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なな - ありがとうございます!無事読めました! (8月4日 7時) (レス) id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - ななさん» 0時に公開予定ですので、もう少しお待ちください! (8月1日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 素敵な作品をありがとうございます!もしよろしければ、続編を読むためのパスワードをも教えて頂きたいです。 (7月31日 6時) (レス) @page50 id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - えぬさん» この拙い文章を読んでいただいたことが嬉しいです。納得がいかずに訂正することも多いですが、、、。もう少しだけお待ちください! (7月26日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ - とても素敵な作品で大好きです。続編も楽しみに待っています。 (7月26日 22時) (レス) id: 56dc9f9a48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 16時

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