only you

出会い �� ページ5

先「おぉ〜じゃあダブルさくらで
図書委員決定な〜
じゃあ残りの環境委員決めるぞー」



・・・なんか、すごい嫌だ


なにそのコンビ名みたいな呼び方


もう1人のサクラくんだって、きっと嫌な思いになるよ、、





私は

" 我、関せず "を貫き通すために窓の方を向き直す


風に揺れて舞う、幻想的な外の桜



私も、



あの桜のように華やかに散って人生を終わらせたいなぁ


もう、無理か


すでに華やかという言葉とはかけ離れているし、、、


そんな消極的なことを考えながら


外を眺めていると


「よろしくね、桜さん」


前に座る長身の男の子が
後ろを振り向いて、

話しかけられた


『あ


うん、よろしくお願いします・・』


「漢字は違うけど同じサクラって苗字だから
名前で呼んでもいいかな？」


『え、、』


「サクラさんだと自分のことさん付けで呼んでるみたいで、
なんか変だからさ(笑)」


少し照れくさそうな顔で笑いながら��サクラくん��はそう言った


あぁ、なるほど
そう言われるとたしかに自分のことをさん付けはちょっと変な感じがするかも




『はい、好きに呼んでください』



「じゃあ・・・・、Aちゃん」


『うん、サクラくん』


ふふっと少し笑うサクラくん


あ


戸川くんとはちょっと違うけど、

とても柔らかい、優しい笑顔をする人だなと思った


「俺だけ名前で呼ぶのもなんか変じゃん、
Aちゃんも名前で呼んでよ(笑)」


急にそんなこと言われてもなぁ
今日初めて会ったのに



.



.



そもそもサクラくんの名前

なんだっけ

どうしよう、忘れたなんて言うの失礼だよな、、


『え、、、えと』


私がなんて言おうか迷っていると、


「佐倉 想。俺の名前」


改めて自己紹介してくれたサクラくん


"佐倉 想"


想 だから、


『想くん』


でいいのかな・・？


にこっとまた笑顔になる想くん


想「うん
よろしくね、Aちゃん」


『うん、、』


男の子を名前で呼ぶなんて初めてだ、、


まぁそりゃそうか、関わろうとも話そうともしてこないで自分から避けてきたから


なんか想くんって

距離を詰めるのが上手な人なんだな
友達多そう


あまり、関わりたくないタイプかもしれない、、。



.





.




それが想くんとの出会いだった

名前→←出会い ��

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す