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不穏 (想side) ページ37

珍しくAと休みが重なって、出かけることになった


Aが新しい本がほしい、プリンが食べたいと
前に言っていたので一緒に行こうと誘った



目的の駅で降りたら駅前にあったお花屋さんを見て
Aが目を輝やかせていたので、


想「俺、駅前のベンチで待ってるから見てきたら?」

とお花屋さんを指して手話をする


『せっかく2人で出かけてるんだし、また今度で大丈夫だよ』


Aの悪い癖だ。自分のことはすぐ後回しにする。


ほんとは気になってるのに。



想「この後行く場所の道確認したいし、
その間待たせちゃうからお花見ててくれると助かる」


そう伝えると少し迷った動作をして


『分かった。
ちょっと見てくる、想ありがとう』


柔らかく笑ってお花屋さんに向かったAを見届け、


駅前のベンチに座る



スマホのマップを開いて本屋と
プリンが美味しいと有名なカフェの場所を確認する


場所も確認し終わって、Aが来るまで本を読んで待っていたら視界の端に何かが転がってくるのが見えた


落としたのかなと思い、拾って、

渡そうと顔を上げたら




驚いた顔をした





青羽がいた





.




.




.




目が合って思わずその場から逃げると




ベンチから少し離れた所で腕を掴まれて、振り返ると青羽が何か話している


青「佐倉くん、久しぶり!私の事覚えてるかな?

・・無視することないじゃんっ!」


当然俺には聞こえない



改めて耳が聞こえないことの苦しさを感じて



俺は一方的に手話で返した




何を伝えてるのか分からない。そんな顔をする青羽を見て
段々と冷静になってきた




ふと、視線を奥に移すと



悲しそうな顔をしたAが立ち尽くしていた



俺と目が合ったことに気づいて背を向けて
駅の方へ足早に進んだ彼女を見て、



俺は青羽を置いて追いかけた




駅を通り過ぎて


少し離れた、道の端にしゃがんでいた彼女



駆け寄ると、肩を上下に動かして苦しそうに息をしていた



過呼吸





昔サッカーの試合中に過呼吸になり、試合から抜けていた人を見たことがあった



Aが同じ状態になっていると理解するのに時間はかからなかった

呼吸→←呼び方



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設定タグ:silent , 目黒蓮 , 佐倉想   
作品ジャンル:恋愛
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なな - ありがとうございます!無事読めました! (8月4日 7時) (レス) id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - ななさん» 0時に公開予定ですので、もう少しお待ちください! (8月1日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 素敵な作品をありがとうございます!もしよろしければ、続編を読むためのパスワードをも教えて頂きたいです。 (7月31日 6時) (レス) @page50 id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - えぬさん» この拙い文章を読んでいただいたことが嬉しいです。納得がいかずに訂正することも多いですが、、、。もう少しだけお待ちください! (7月26日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ - とても素敵な作品で大好きです。続編も楽しみに待っています。 (7月26日 22時) (レス) id: 56dc9f9a48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 16時

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