only you

一緒に �� ページ34

.....珍しいな


帰り際に引き留めるなんて、なんかあったのかな


なんて思っていると





想「Aちゃん、卒業したら一緒に住みたい」





まっすぐ目を見て伝えられる




『え？』





想「ずっと思ってた。
行ってらっしゃいもおかえりもただいまも、
おやすみもおはようも顔見て言いたい。
ごはんも毎日一緒に食べたいなって。


俺は、これから先もAちゃんと一緒にいたい。


就職したら今より会える時間減ると思うし、
帰りも心配だから一緒に帰りたい。」




私もそう思う時もあった



だけど、



もしこの先想くんに他に好きな人ができて
離れることになった時




受け入れることができるのだろうか



今度こそ心が壊れる気がする



それが怖くて、


��今のままでいい��



そう思ってた



.


.


ゆっくり手を動かし、


『気持ちは嬉しい。私もそうなれたらもっと
幸せだろうなって思う時もあった。


でももし、この先想くんに他に好きな人が
できて離れることになった時


私、もう耐えられそうにない・・・


これ以上近づいたときの事を考えると怖いの』




想「そんな日は来ない。
こんなに好きになるのAちゃんだけだよ」




人の気持ちなんて、いつ変わるか分からない



それが痛いほど分かっているから簡単に返事ができない



『・・・』



想くんにぎゅっと両手を握られる



顔をあげると視線が合う



ゆっくり手を離して言葉を紡ぐ



想「離れない。
俺はAちゃんのこと絶対裏切らないし、離れない」



再会したときと同じ言葉を紡ぐ




とてもまっすぐ、濁りがない目






.


.


.




『じゃあ、服を脱ぎっぱなしにしないって
約束できるなら、、いいよ』


私のその言葉を見て、


眉間に皺を寄せて
んーっと苦い顔をする想くん




想「がんばります」




『約束します、でしょ？』




ふっと笑うと




想くんもくしゃっと笑顔になる

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