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ごはん (想side) ページ31

Aちゃんのバイト先に着き、入口から少し離れた場所で彼女を待つ


タイミングよく入口から出てきたAちゃんと目が合う



華が舞うような笑顔でこちらに駆け寄る彼女を見て顔が緩む


想「おつかれ」


そう手話で伝えると



『想くんも、今日1日おつかれさま』


優しい顔でそう返してくれる


想「帰ろっか」

『うん』


2人並んで歩き出すと、Aちゃんが



『ごめんね、お腹すいたよね』


とすごく申し訳なさそうに言うから

そんなに気を遣わなくていいのに、

俺が会いたくて
無理やり会いに来たようなものなのに。


俺は首を横に振って

想「ううん、お昼遅めに食べちゃったし大丈夫だよ。

俺の方こそ無理言って来ちゃってごめんね」


『嬉しかったからいいの、気にしないで。


早く帰ってハンバーグ食べよう』


2人で笑い合って帰路を歩く


夏が終わりかけていて、温くて少し涼しい風が吹く

Aちゃんと再会した頃の季節が来るなぁ



想「涼しくなってきたね」


俺の言葉を見て、彼女はスゥっと少し息を吸って


『そうだね、秋の匂いがする』


想「匂い?」


『そう、秋の香り。

私ね、季節によって匂いあると思うんだ、風の香りで

あ、季節が変わるんだな〜って感じる』


そう言って目を少し細めて風を感じる

嬉しそうに笑う彼女の横顔を見て

あぁ........好きだなぁ と思った


彼女の右手をとって指を絡ませる

視線を移すと少し笑って手を繋ぐ


うっすら星が見える空を見上げて2人で静かに歩く


手を繋ぐと手話ができないため


自然と静かな時間が流れる




音がなくても、会話がなくても成り立つ


この時間が好きだ

ごはん 侠←時間 (想side)



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作品ジャンル:恋愛
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なな - ありがとうございます!無事読めました! (8月4日 7時) (レス) id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - ななさん» 0時に公開予定ですので、もう少しお待ちください! (8月1日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 素敵な作品をありがとうございます!もしよろしければ、続編を読むためのパスワードをも教えて頂きたいです。 (7月31日 6時) (レス) @page50 id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - えぬさん» この拙い文章を読んでいただいたことが嬉しいです。納得がいかずに訂正することも多いですが、、、。もう少しだけお待ちください! (7月26日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ - とても素敵な作品で大好きです。続編も楽しみに待っています。 (7月26日 22時) (レス) id: 56dc9f9a48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 16時

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