only you

時間 ページ28

離れていた時間を埋めるように

色んな話をして、お互いの好きな場所に行って、
お互いの大学の中を2人で回ったり、


時間を共有した


想くんの大学のこと

私が転校してからのこと

青羽さんと付き合っていたこと

上京してからのこと

想くんはたくさん自分のことを教えてくれた


中学の頃から、深く人と関わることをずっと避けてきたため
家族や春尾さん以外の人とこんなに一緒にいるのは
初めてだなぁと感じている


.



.



.




授業が終わり、バイトへ行こうと

バッグへ荷物を詰めていた時スマホが震えた



緑色の、最も連絡手段として使っているアプリを開くと


想〈 明日会いたい 〉



一緒にいるようになって1年が経つけど想くんは変わらず、



いや前より



会いたいとか、寂しいとか、好きとか


想いを素直に伝えてくれるようになった



そんなことを考えながら明日の予定を思い出し、返事を返す


《 ごめん、。
明日はバイト遅く終わる日だから会えない。
明後日でもいいかな？ 》



すぐに既読がつき



想〈 じゃあバイト終わったあと、迎えに行くから一緒に帰ろう 〉



《 22時とかになるから申し訳ないよ、大丈夫。

明後日にしよう？ 》



既読がついて



少し時間を置いてから



想〈 俺が会いたいだけだから、気にしないで。
終わる頃駅に迎え行くね 〉



嬉しい


でも、無理させてるんじゃないのかな・・・


想くんに疲れさせてないかな、私


《 じゃあ私の家で待っててほしいな。


夜ごはん一緒に食べたい。
でも遅い時間になっちゃうな、、。

また今度でも大丈夫だから、想くんに任せるよ 》



さすがに夜ご飯の時間にしては遅すぎるよね


送信してからそんなことを思って後悔した

ごはん �帰�←嘘はつけない

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