only you

嘘はつけない ページ27

まっすぐな彼の瞳から


目が離せない


首を横に何度か振って否定をする


《 私、声出せない

何も持ってない

勝手な思い込みで想くんのこと傷つけてしまうかもしれない 》


想〈 それでもいい。

Aちゃんと一緒にいられるなら
何もいらないよ、俺

それに、Aちゃんになら傷つけられてもいい 〉


あぁ・・・


やっぱり好きだなぁ


私の心を震わせるのはいつも想くんで、


私自身が自分の嫌いだと思うところもあなたは受け入れてくれる


離れても、忘れようとしても、忘れられない


私はやっぱり想くんが好きだ


もう嘘はつけない


でも、


・・・いいのかな




怖い




なんて返すか悩んでいると


ぎゅ


テーブルの上にある私の手を想くんが優しく握った



まっすぐと



曇りのない目でまっすぐと見つめられる




『・・・、




想くんと一緒にいたい、、、、。』



私の言葉にとても優しい顔で笑って返してくれる



想「俺も一緒にいたい。


一緒にいよう。




Aちゃん、ありがとう」



ゆっくりと手話で返したら


想くんは笑って


ありがとうって


手で言葉を紡いでくれた



.


.




2年前、1人で生きていくと決めた



だけど



ずっと忘れられなかった人が、
こんな私でも一緒にいたいと言ってくれた


もう一度だけ信じてみようかな


想くんにならまた裏切られても



今日の言葉を思い出せば、この先1人で生きていける


しっかりと心に刻ませよう

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