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転校後 ページ17

想くんと湊斗くんに何も言わずに

引っ越しと転校をして

半年後、


お母さんが肺癌を患っていることが分かった


2人での生活に慣れて、
お母さんも精神的なストレスが減ったようで


お父さんがいないことを除けば

昔のように楽しく暮らしていた



ある時から咳をすることが増えて辛そうだったお母さんを見て、
心配で一緒に病院に行った



そこで肺癌だと診断され絶望した




お父さんに連絡しようとしたけれど、ただでさえ体調が良くないお母さんがお父さんに会ったら

さらに体調が悪化したり精神的にまたストレスが溜まってしまうかもしれない


「お母さんを頼むな」


ふと、お父さんの言葉を思い出して、




『私がお母さんを支える』

そう決心した



その後、大学に無事合格して進学が決まった

お母さんが学費は親の責任だと言って、払わせてくれなかった


大学に行きながらバイトを3つかけ持ちしてお母さんの治療費を稼いだ




でもお母さんは、


母「A、あなたがこれから暮らしていく分のお金は
ずっと貯金していたから心配しないで 。
それからもし、お母さんが居なくなったら
いとこの春尾さんの所に行きなさい。」


真面目な顔で

少し怖い顔で私に言い放った


『なんでそんな事言うの、、、?
私はお母さんと暮らせればそれでいいのに。
頑張って働くからお母さんも治療頑張ろうよ』


母「・・・」


お母さんは、しばらく黙って動かない

『お母さん?』

母「昨日先生にね
再検査したらステージ3で骨にも転移してるって、
残り長くないかもしれないって言われたの」


『え、、?』



母「だから、Aがこれからお母さんが
いなくてもちゃんと生きていけるように準備したいの。
ごめんね、
ずっと不安にさせてたのに、また辛い思い
させることになって


ごめんね、A」

そう言って涙を流すお母さん



お母さんの涙を、


私が事故に遭って以来初めて見た




『ううん、謝らないで。

お母さんいつも優しくしてくれたよ、
私が事故にあってもリハビリ無理してたときも
ずっとそばにいてくれたよ。

次は私の番だね。
お母さんが心配することがないくらい
1人で生きていけるようになる。』


お母さんに抱きしめられて

そのぬくもりと

お母さんから伝わる震えで


私も涙が止まらなかった




母「ごめんね、A


ありがとう」

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作品ジャンル:恋愛
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なな - ありがとうございます!無事読めました! (8月4日 7時) (レス) id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - ななさん» 0時に公開予定ですので、もう少しお待ちください! (8月1日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 素敵な作品をありがとうございます!もしよろしければ、続編を読むためのパスワードをも教えて頂きたいです。 (7月31日 6時) (レス) @page50 id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - えぬさん» この拙い文章を読んでいただいたことが嬉しいです。納得がいかずに訂正することも多いですが、、、。もう少しだけお待ちください! (7月26日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ - とても素敵な作品で大好きです。続編も楽しみに待っています。 (7月26日 22時) (レス) id: 56dc9f9a48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 16時

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