only you

過去�� ページ16

手術が終わり目を開けたとき、



お父さんとお母さんが

涙を流しながら私の名前を呼んでいた




でも、




その時感じた違和感。



胸騒ぎがした



『お父さん、お母さん、



．．．左耳が、聞こえない』



当たりどころが悪かったようで、左耳がほとんど聞こえなくなってしまった



ポタッ



.




ポタッ



.




��もうバスケはできない��





放心状態で涙が止まらなかった



最後の試合に出れないことを顧問と部のみんなに伝え、



それからの私は受験勉強とリハビリを死ぬ物狂いで頑張った




当然、バスケ部も辞めた




リハビリではかなり無茶なメニューを繰り返していたため
あの時の担当理学療法士の人には申し訳ないことしたなぁと思う



でもその人の支えと私の意地のおかげか

通常より治りが早く、ほぼ完治と言っていいほど

元通りに左足は使えるようになった





学校に行くようになってから、


クラスの子達、バスケ部の子達、先生たちの

周囲の目が同情と、


かわいそうな子を見るような、



��好奇な目��で見られるようになった



卒業式間近まで治療とリハビリでずっと学校を
休んでいたため、それまで仲が良かった子やバスケ部の
友達とも距離を置かれてしまい友達がいなくなった



学校に戻ってすぐ卒業だったため高校入学までの時間は
あっという間に過ぎた



事情を知っている人達が多い、地元近くの高校に行ったら、


きっとすぐ噂が広がり



また好奇な目を常に感じなければならないと思い、



高校は地元からかなり離れた所に進学した





想くんと湊斗くんに出会ったあの場所へ

転校後→←過去��

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す