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思い出せない(想side) ページ12

想 side


空席である、Aちゃんの席を見て


想「最近、Aちゃん休むこと増えたね」


湊「うん、、
本人に聞いても、先生に聞いても
教えてくれないんだよね。
ごめんって、それしか言わないんだ」


青羽が購買に行っている間に湊斗と話していた


学校にあまり来なくなったAちゃん


学校に来てもほとんど話さず、休み時間も教室にいないことが増えて初めて出会った時に戻ったみたいだった


さらに、以前より暗い顔を見せることが増えた


想「ずっと暗い表情だから心配。

なんか、痩せたよね?Aちゃん。

様子見に家行ったら、さすがに迷惑だよな」


俺の言葉に湊斗がくすくすと笑う


笑う理由が分からなくて



頭には??がいっぱいだった




湊「なんだ、

結局まだAちゃんが好きなんだね、想」




想「え?」



そもそも俺がAちゃんを好きな事をなんで
湊斗が知っているか不思議でしょうがなかった



湊「3年になって青羽とすごい楽しそうに毎日話してるから。
青羽のこと好きになったのかなって」


想「いや、青羽はただ音楽の趣味が合うだけで・・・」


湊「でも俺がそう思うってことはさ、
きっとAちゃんも同じこと思ってると思うよ?」



そう湊斗に言われて何も言えなかった



想「そもそもさ、なんで俺がAちゃんのこと
好きだって知ってるんだよ」


湊「Aちゃんと青羽はどうか知らないけど、
俺は去年から気づいてたよ?」


俺、そんなに分かりやすいのかな


.


.


.



いつのまにかAちゃんが俺たちと距離を置くようになって、


さらに青羽が毎日話しかけてくることもあって
お昼ご飯のときしかAちゃんと接しなくなった


加えて、最近ではAちゃんが学校に来ない日は
青羽と3人でお昼を過ごすようになった


最後にAちゃんの笑顔を見たのはいつだろう


ご飯を食べている時も遠慮がちな表情で、ニコニコと
俺と湊斗の話を聞くだけで


自分から話すことも


前のように可愛らしい笑顔で笑うことも


Aちゃんはしなくなってしまった




可愛いなぁ、癒されるなぁ、

いつも笑っていて欲しいな、、

そう感じた笑顔は思い出せなくなっていた。






ちゃんと話そう







もうすぐ、夏休みで受験勉強も本格的に始まる


去年みたく3人で遊んだり


2人で出かけることはきっと片手で数える程度しかないだろう

絶望(想side)→←亀裂



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設定タグ:silent , 目黒蓮 , 佐倉想   
作品ジャンル:恋愛
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なな - ありがとうございます!無事読めました! (8月4日 7時) (レス) id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - ななさん» 0時に公開予定ですので、もう少しお待ちください! (8月1日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 素敵な作品をありがとうございます!もしよろしければ、続編を読むためのパスワードをも教えて頂きたいです。 (7月31日 6時) (レス) @page50 id: 5c12264889 (このIDを非表示/違反報告)
渼桜(プロフ) - えぬさん» この拙い文章を読んでいただいたことが嬉しいです。納得がいかずに訂正することも多いですが、、、。もう少しだけお待ちください! (7月26日 23時) (レス) id: 456b2554b3 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ - とても素敵な作品で大好きです。続編も楽しみに待っています。 (7月26日 22時) (レス) id: 56dc9f9a48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 16時

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