◇ １６ ページ16
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ベンチに腰掛けて、
チョコレートシロップのかかったワッフルを
ひとくち。口に放り込んだ。
紫耀「 美味しそうに食べるな〜 」
「 … 褒めてる？貶してる？ 」
紫耀「 褒めてる！ 」
そしたら平野くんも大きな口で食べた。
ふにゃあって効果音が付きそうなくらい
幸せそうな顔でおいひいーって。
平野くんの方が絶対美味しそうにたべてる！
なんていうか。
平野くんって見てて楽しい。
紫耀「 なんで笑うん！ 」
「 えー？平野くんっておもしろいなって。
ほら、永瀬って …… あ、 」
紫耀「 … 廉？ 」
… また、だ。
なんなんだろう、今日。
約束破ったことからの罪悪感かなあ。
紫耀「 Aちゃんって廉のこと好きなん？ 」
「 いやいや！ないないない 」
紫耀「 じゃあさ、おれってアリ？ 」
「 え？ 」
こてん、と首を傾げた。
私だってそんなに敏感じゃないし
平野くんのこの表情と、ことば。
この質問がなにを意味するのか、
そんなことくらい、わかる。
紫耀「 好きやねん 」
「 … う、ん 」
紫耀「 入試の時から、ずーーっと 」
…… え？入試の時から？
約２年前、ってこと？
私、平野くんと話したことあったっけ。
平野くん曰く、
入試当日会場へ向かう途中にお腹を壊してしまって。
道で蹲ってたら永瀬に放ってかれて
そんな平野くんに声を掛けて薬を渡したのが
私だった、らしい。
… 永瀬最低じゃん。永瀬らしいけど。
紫耀「 遅刻しそうやったし、
みんな落ちたくないから見て見ぬ振りやん？
あーーこれ落ちるなーって思ってたら
これどうぞ、って。 」
… あれ、平野くんだったんだ。
紫耀「 第二志望やったけど、
おれはAちゃんに会うためにここにしてん 」
「 … そう、だったんだ 」
… 好き、とか。付き合う、とか。
まだわからない。
でも平野くんなら、って思ったとき。
廉「 約束破りクソ女 」
「 … な、がせ 」
ポニーテールにした髪を、
後ろからぐっと引っ張られた。
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(名前)さつき(プロフ) - すごく面白かったです！キュンキュンしました！突然申し訳ないんですが、春色アンスリウムのパスワード教えていただきたいです。お願いします (2017年5月23日 22時) (
レス) id: e87250dd4e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - とても、感動しました！なんか、共感できる部分とか沢山あって、読んでてとても楽しかったです！この作品の続きを作って欲しいです！ (2017年2月19日 3時) (レス) id: fb9d0c4421 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - お疲れ様でした！らぴさんの紡ぐ世界観がとっても好きで、こちらの作品も毎回楽しみに読んでいました！終わってしまって寂しいですがこれからも頑張ってください！ありがとうございました！ (2017年2月18日 22時) (レス) id: fd193a6e8e (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - すごく面白いですこの作品いま一番好きです！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2017年1月12日 23時) (レス) id: 524d0559c1 (このIDを非表示/違反報告)
まにか - はじめまして！らぴさんの小説読ませていただきました！どれも、すてきな作品ばかりで１つ１つの作品にキュンキュンしてます(笑) 登場人物の心情も程よくわかり、とても繊細な作品なだなぁと思いました！特に、ネセサリー・トリックがよかったです！ (2017年1月6日 0時) (レス) id: 789440deae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぴ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2016年11月30日 21時
