不器用な新人救命医

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名取side









早川 ｢目的地まで 、約5分です 。｣









今日はヘリ担当の日じゃないんだけど 、




藤川先生が急変した患者が居て手が離せないからって




勝手に駆り出されてヘリに乗ってる 。




市原市内の工事現場で足場が崩れて 、




建設作業員と通行人に怪我人が出てるらしい 。









白石 ｢傷病者の具体的な人数が分からない …




着いたら名取先生はトリアージよろしく 。｣









『はい 、わかりました 。』









重傷者多くなきゃいいな 。




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消防隊員 ｢こっちです！｣









隊員の走るのを懸命に追いかける 。




事故現場から避難誘導されてくる人達に阻まれて 、




なかなかスムーズに移動ができない 。









『すみません 、通してください … ！』




これだけ大きな声で呼びかけても伝わってないどころか





｢ちょっとアンタ 、邪魔！！｣





通行人突き飛ばされる始末 。









『うっ 、！…… っ ……… 』









運悪く橋の柵に激突してしまった 。





みぞおちあたりにめり込んで 、あまりの痛さに力が入らない。









『いった ……… 』





雪村｢名取先生 、？大丈夫ですか？｣









後ろから続けて走って来た雪村さんには 、




何が起こったのか見えていなかったらしい 。









『大丈夫 、、なんでもない 。早く行かないと』






自分の体にムチを打ってまた走り出した。

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