会いに行く。(水上くん目線) 水上颯 ページ42
彼女の家のインターフォンを押したが出ない。そこで試しにドアを開けてみた……のだが、何と開いてしまったのである。そして驚いて中に入ると彼女はすっかり寝ていた。
「いや危なっ…」
寝ている彼女の姿を見る。電気を付けたまま19時半に寝ている、ということは……おそらく疲れていたのだろう。
よく見ると、何やら洋服をかかえている。…本当は、今日はデートだった。久々のデートなのに俺のせいで急遽潰れてしまったのだ。用事が終わるとまだ19時だったので、彼女に連絡を入れて急いで会いに来たわけだが。
抱えている洋服をよく見るとタグがついていた。新しい洋服らしい。久々のデートだと張り切ってくれようとしていたのかもしれない。それがこんな形になるなんて。
「(今度見せてもらおう…)」
彼女の頭を少し撫でてキスを落とす。
「…ごめん」
そこからもたまに頭を撫でつつ彼女の様子を見た。片手間に本でも読もうかと思ったが、集中出来ないのが目に見えたのでやめた。
『ん…』
「起きた？」
『…んー………そう…？』
舌っ足らずの甘い声。最も弱いと言っても過言ではない。
「！」
『なんで………いるの…』
「あ、あぁ……用事終わったから来た」
『……ゆめ…？』
「夢じゃないよ」
彼女が俺に弱い力で抱きつこうとする。可愛くて仕方がないので彼女の方へ体を傾けた。
『ん……そう…』
「ん」
『すき…』
「！ありがと」
『…いつも、は…………いえない……から…』
「！うん…」
『……だ、から……』
そう言って眠りにつく。…あぁもう。
「可愛いかよ…」
本気で可愛い。彼女の顔を見て頭を撫でた。
「…って、寝ちゃだめじゃん…」
この状態じゃ俺が帰れない。どうしよう。
やっぱり起こすか……いやでも…もう少しだけ…と、彼女の様子をもう少し見てから起こすことにした。…今度は何を言うのか、少し楽しみである。
「A」
『…………ん……あれ…』
「おはよ」
『颯………って、あれ…今何時…？』
「21時」
『…もしかして…結構寝てた…？』
「1時間は寝てたよ」
『そっか…って…まさか、私のこと、ずっと見て…』
「楽しかったよ」
『っ、私、何か変なこと言ってなかった…！？』
「言ってないよ、ただ俺のこと好きだって言ってくれただけ」
『！！』
「めちゃくちゃ可愛かった」
『う、わ、忘れて…！』
「無理」
『忘れて……お願い…！』
「いいじゃん別に、可愛いし」
『う、うわああ……』
香水。(水上くん目線) 水上颯→←いつもと違う君。(主人公目線) 伊沢拓司
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梨音(プロフ) - Y/Iさん» コメントありがとうございます。小説を書き始めた段階で水上くんの卒業と同時にやめようと密かに考えていました。 どれだけ更新が遅くても良いなら続けようとも考えましたが、更新するかすら分からない小説に待ってくれることを考えて、やめるという判断に至りました。 (2019年12月19日 22時) (
レス) id: 0f17c7733f (このIDを非表示/違反報告)
Y/I(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています。私はTwitterをやっていないです。４月以降も読ませて頂きたいのですが… (2019年12月19日 9時) (レス) id: aa8ffc0144 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - 晴さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。 今のところの予定としましては、3月で小説が全て終了する際、投稿したいと考えております。 (2019年12月1日 21時) (レス) id: 452ea8fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - Twitterやってないのでできれば大人向けの方に続きあげてもらえると嬉しいです…！！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: bc15b3e9b2 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！ 鶴崎さんはそういう可愛らしい所がありそうだなあと思いついたので、書いてみました！！ (2019年10月24日 22時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年10月21日 22時
