初めて。(主人公目線) 水上颯 ページ35
私の年下の彼氏、水上颯。
彼は女の子たちからかなり人気で、テレビわネットなどで良い意味で話題になることが多い。
しかし……実はそんな彼の彼女が私である。
私は颯より2つ年上の魅力のない女で、彼氏も颯で2人目。おかげで年上らしくリードすら出来ない。
しかしながら、今はそれより重要な問題を抱えている。それはーー
「A……そろそろ、良いよね」
…と、小声でホテルの前で誘ってきたのである。
そして今は2人で『そういうホテル』の大きなベッドの上に座っていて、颯が真剣に私を見ている。でも……私は経験が1度もない。颯より年上なのに。リードくらい、きちんと出来なくちゃいけないのに。
『う、うん…』
この年で男の人と1度も経験がないのは正直やばい。颯も引くのではないだろうか…
「A…」
颯は慣れた手つきで私の洋服を取っていく。颯、やっぱり慣れてるのかな………それでも言わなくちゃいけないよねと思い、
『そ、颯……待って…！』
と、颯を呼び止めた。
「…やっぱり、嫌？」
『その……そうじゃなくて…』
「？」
『わ、私……1度も、経験が…なくて…』
「！」
『ごめん…面倒、で…』
颯は肩を掴んでいる手を1度そっと離す。あぁ、引かれたかな……その年で1度もないとか、って思われてんのかな…
「A、俺だってしたことない」
『え…』
「本当に1度もないよ」
『そ、そうだったの…！？』
「だから、こんな所に来たこともない」
颯は女の子と何度かあったのかと思っていたけれど、違うらしい。本当は初めてって、きっと家でするのだろうけれど……でもそんなことは私たちに重要ではない。今、最も重要なのはお互いの気持ちだ。
「だから……すげえ、緊張してる…」
すると颯が私をそっと抱き寄せる。颯の心臓の音が聞こえる。同じくらいかそれ以上に拍動が早くて、颯も同じなのかもと確かに思わされた。
『颯…』
「初めて、だし………上手く出来ない、けれど……俺で、いいなら…」
『颯だって……こんな私で、いいの？』
「俺はAがいい」
『本当に…？』
「うん…」
『っ、じゃあ…』
私は返事の代わりに、颯によりぎゅっと抱きつく。この人にだったら、身を任せていいのかも。
すると颯はリモコンで部屋の電気を消してから、ベッド際にある小さくて暗い電気をつけた。そして押し倒して、私の洋服を脱がしていく。
「…綺麗だ」
聞いたことないような優しくて色っぽい声で言われつつ、受け入れた。
1歩ずつ。(主人公目線) 鈴木光→←デート前、2人の朝。 (水上くん目線) 水上颯
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梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょく入れていきたいと考えています笑 (2019年10月14日 22時) (
レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期組の会話、これからも大歓迎です(*≧∀≦*) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます！ これからも、同期2人の会話を書いていけたらいいなと思っています！ (2019年10月5日 21時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期コンビの会話、大好きです(*´ω｀*)ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年10月4日 22時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
ユナイテッド - ありがとうございます！幾らでも待ちます！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: e062a1cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年8月27日 22時
