ケーキ2つ。 水上颯 ー1ー ページ32
「ごめん、誕生日は一緒にいたかったんだけれど……」
2週間後に私の誕生日がある。彼は私が誘う前に、先に申し訳なさそうにこう言い出した。
でも仕方ない。彼は医師研修やテレビの収録で忙しいのだ。
『ううん、大丈夫！頑張って！』
「本当にごめん、ありがとう」
『いいって！颯のせいじゃないんだから！ね！』
今日は一緒にいられたからいいや、とも思うし、誕生日に1人というのは、昔と同じだから慣れているし。
女友達を誘うのも良いがみんな忙しいと思うので、誕生日は1人で過ごそうかな、と特に予定を立てないことにした。
ーー当日。
1人のんびり過ごす。でも友人からお祝いメッセージが来て、覚えてくれていたのかと嬉しくなった。かと言って、することがない。
『…ゲームセンターでも行こうかな…』
しかもまだ午前11時。出かけるなら今からだ。ということで、私は用意をして外に出ることにした。
ゲームセンターに行ったり洋服を見たり。自分への誕生日プレゼントだ、と思い切って少し高い洋服を買った。似合っているとは言い難いが、今日くらい許して欲しいものだ。
誕生日だし、せめてもの救いと思い、帰りに小さいケーキを買って帰ろうと思い、ずっと気になっていたケーキ屋さんに向かった。
『ただいまー…』
午後19時。そろそろ夕御飯の時間だが、今は何も食べる気にならない。
帰りに楽しそうに誕生日ケーキを買うカップルを見たからだろうか。私もあんなふうにと思ったが、そんなことを考えるのは忙しい彼へ失礼に当たる気がしてすぐに考えるのをやめた。
『はあ…』
ケーキを冷蔵庫に入れて、買った洋服を広げる。
白の綺麗なレースワンピース。丈は私の身長で膝下くらいだ。
『…本当に似合うかな…』
欲しいと思って一応試着したが、ほぼ直感的に購入したようなもので。まあ似合わなかったら売ればいいか。足元にそっと洋服を置いておいてから、ベッドに寝転がってぼーっとする。
…ぼーっとしているうちに、いつの間にか私は眠りについてしまった。
(水上くんside)
午後21時。
用事が終わり、全力で彼女の家へ向かう。いなかった時はLINEでお祝いしておこうと思いつつ、絶対に家にいて欲しいと思いながら家へ向かう。
インターフォンを押しても出ない。でも明かりはついている様子。試しにドアを開けようとしてみると、まさかの開けっ放し。いや危ないだろ…
「何で、開けっ放し…」
→
ケーキ2つ。 水上颯 ー2ー→←昔々、そして今。(主人公目線) 水上颯 ー2ー
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梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょく入れていきたいと考えています笑 (2019年10月14日 22時) (
レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期組の会話、これからも大歓迎です(*≧∀≦*) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます！ これからも、同期2人の会話を書いていけたらいいなと思っています！ (2019年10月5日 21時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期コンビの会話、大好きです(*´ω｀*)ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年10月4日 22時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
ユナイテッド - ありがとうございます！幾らでも待ちます！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: e062a1cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年8月27日 22時
