好きの定義。(鶴崎くん目線) 鶴崎修功 ページ29
水上くん「A、あのさ」
『何だ水上』
水上くん「普通に聞きたいことがあるんだけれどさ」
『はいはい、何よ』
水上とAちゃんは仲が良い。
僕は水上と仲が良い方だと思うし、Aちゃんも僕の女の子の友達。どちらも大切な友達だ。
でも……僕は水上とAちゃんが2人で話しているところを見ると、心のどこかで何故か少し邪魔したいという気持ちが出てきてしまう。
「(でも、人の話の途中に邪魔をすることはしたくないしなあ……)」
Aちゃんも何やかんやと水上の話にきちんと付き合っている。そこに僕が入る隙間はない。
水上くん「そっか」
『うん』
Aちゃんとああやって仲良さそうに話せていいなあ…と、少し水上が羨ましく感じる。
僕はあんまりこういうことは思ったことはないような気がするけれど、Aちゃんが関わるとそう感じてしまう。
「(いいなあ…)」
今までこういう感情なんて持ったことがないから、どうしたらいいか分からない。でも、羨ましいっていうことは分かっていて。
『あ、ごめん私行く、じゃあね水上に鶴ちゃん！』
水上くん「ん」
「うん、バイバイ〜」
そして水上と2人になる。いつもはここからクイズの話とかするけれど、今日は違った。
水上くん「鶴崎」
「ん？」
水上くん「…Aのこと、好きなの？」
「えっ…」
水上くん「さっき、ずっと見てた…まじで分かりやすかったよ笑」
「僕、そんなことしてた？」
水上くん「うん、分かりやすすぎ笑」
「そっかあ…」
水上くん「…で、実際どうなの？好きなの？」
分からないけれど……女の子として好きかと問われたら、よく考えるとそんな気も大いにしてくる。
…水上に言われて、パズルのピースがハマったような感覚がしたのだ。
「…かもしれないなあ…」
水上くん「お、鶴崎にもついに好きな女の子かー……いやあそっかー…」
「何それ〜笑」
水上くん「まあ頑張れ」
「まあー…普通に頑張るよ」
水上くん「大丈夫だよ、きっと」
「そうかなあ」
水上くん「うん、平気」
その言葉はあんまり信じられない気もしたけれど……でも、いいか。たまには水上のことも信じてみようかな。
水上くん「頑張りなよ、Aはきっと待ってるから」
「……うん？どういうこと？笑」
水上くん「それ言ったら面白くないでしょ、まあ気にしないでよ」
「そ、そっか笑」
Aちゃんが待ってる、という水上のその言葉の意味を、僕は数ヶ月後に理解するのだった。
昔々、そして今。(主人公目線) 水上颯 ー1ー→←【必読】小説が3月にて終了のお知らせ。 お読みいただけると幸いです。
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梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょく入れていきたいと考えています笑 (2019年10月14日 22時) (
レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期組の会話、これからも大歓迎です(*≧∀≦*) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます！ これからも、同期2人の会話を書いていけたらいいなと思っています！ (2019年10月5日 21時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期コンビの会話、大好きです(*´ω｀*)ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年10月4日 22時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
ユナイテッド - ありがとうございます！幾らでも待ちます！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: e062a1cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年8月27日 22時
