看病と次の約束。 水上颯 ー2ー ページ26
「ありがと…」
俺も楽しみだったよ。治してデートしよう。小さい声で呟いて、隣でほんの少し眠りに着くことにした。
(主人公side)
ゆっくりと意識が浮上している。ぼーっとしつつ頭をあげると、外は橙色の空だった。
…彼の姿がない。帰ったのかな…と思っていたら、少しして戻ってきた。食べられそうなものを買ってきてくれていたらしいのか、スーパーの袋を持っていた。優しいに尽きる。
「…あ、起きたの？」
『おはよ』
「大丈夫？やっぱり辛い？」
『いや…』
「そっか、良かった」
本当にマシになった。彼が看病してくれたからなのだろうか。
「……デート、楽しみにしてくれてたんだね」
『え…』
「ありがと」
『う、うん…』
「次、泊まりでデートがいい」
『いいの…？』
「一緒にいよう」
『ありがと……颯といられるの、嬉しい…』
「！」
風邪だから、という理由で少し素直に言ってみてもいいだろう。今だけだ、いつもより素直になれるのも。
『…本当はね、今日のデートだって……すごく、楽しみだったの』
「うん」
『張り切って、洋服とか用意してた……けれど、熱が出ちゃって……デート出来ないなあって、朝、落ち込んでた』
「…」
『でも、颯が来てくれて……今みたいに、次の約束が出来て…本当は嬉しい』
颯の顔を見るのはやっぱり恥ずかしくて、私は颯から背中を向けて言った。でも嘘じゃない。本当の気持ちだ。
「A……こっち向いて」
『え…』
「顔も見たい」
こう言うので素直に颯の方に向く。今の私は、顔が必要以上に赤いのかもしれない。どうか、気が付かれませんように。
→
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梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょく入れていきたいと考えています笑 (2019年10月14日 22時) (
レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期組の会話、これからも大歓迎です(*≧∀≦*) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます！ これからも、同期2人の会話を書いていけたらいいなと思っています！ (2019年10月5日 21時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期コンビの会話、大好きです(*´ω｀*)ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年10月4日 22時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
ユナイテッド - ありがとうございます！幾らでも待ちます！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: e062a1cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年8月27日 22時
