きっと、これは恋。(主人公目線) 水上颯 ー1ー ページ19
『最近さ、街で仲良くデートしてる高校生カップルを見ると若いなあって思うのよ』
伊沢さん「A、彼氏いないもんね！」
『おっと爽やかな笑顔だが私は拓司にも容赦ないぞ』
伊沢さん「ごめん笑」
全く……長い付き合いとは言え、後輩の水上がいる前でそんなことを言う必要はないだろう。水上まで「この人もういい年なのに彼氏もいないんだ、からかおう」みたいなこと思われたら困る。
そう思いつつ、目の前にある仕事に集中しようと座り直した。
「Aさん、彼氏いなかったんですね」
すると伊沢がヒラヒラと手を振って去っていったあと、隣に座っている水上がこう言った。
『あはは……まあね…』
「意外でした」
『そんなことないよ』
「僕だったら、付き合うならAさんがいいです」
これには正直、意外だったし驚いた。彼はニコニコ笑うし気さくで冗談を言うような人ではあるが、こういう時にも言う人なのかと思った。
『慰めありがとう……でもむしろ虚しくなるから言わなくていいよ…』
私は今年で26歳。最低でも恋人くらいはいる人がとても多い年齢だ。そんな中、私はスタートラインにも立っていない。泣きたくなる。
「慰めなんかじゃないです」
『あはは笑笑 ありがとう笑』
「本当ですよ」
そう言うと水上は真剣な顔で私の手を掴む。…少し、胸が高鳴った。
『水上…？』
「好きです」
飾らない言葉で素直に、それが水上らしいというか。普段は可愛い後輩なのに、こういう時には男性になるらしい。ずるいギャップだ。
そして水上の体温なのか私の体温なのかは分からないが、掴まれた手がものすごく熱く感じた。
「よかったら、その………俺と…」
『水上…』
いつも水上は私の前で「僕」と言うのに今は「俺」になっていることに、彼は本気なんだと感じる。
私は今は好きな人もいない。しかし……何だか、水上のことは好きになれそうな気がする。でも曖昧な気持ちで水上と付き合ってしまっては、水上に失礼だ。だから今は少し。
『…待ってて、もらえる？』
「え…」
『もし……ちゃんと水上のこと好きになれたら、付き合う』
「じゃあ俺は、Aさんの前でひたすらかっこつけたらいいんですか」
『あはは笑 水上はそんなことしなくて大丈夫だよ笑笑 十分だから笑』
「…まあ、少しは頑張ります」
『ええ？いいよ、しなくて』
そもそも水上は後輩としても好感度が高いのだ。それなのに余計頑張られたら私が困ってしまう。
→
きっと、これは恋。(主人公目線) 水上颯 ー2ー→←誕生日おめでとう。
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梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょく入れていきたいと考えています笑 (2019年10月14日 22時) (
レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期組の会話、これからも大歓迎です(*≧∀≦*) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます！ これからも、同期2人の会話を書いていけたらいいなと思っています！ (2019年10月5日 21時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期コンビの会話、大好きです(*´ω｀*)ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年10月4日 22時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
ユナイテッド - ありがとうございます！幾らでも待ちます！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: e062a1cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年8月27日 22時
