魅力。(主人公目線) 水上颯 ー2ー ページ17
「…A」
『ん？』
「…いや……何でもない」
『そっか』
何としてもこれがバレるわけにはいかない。私のどうでもいい悩みなぞ、勉強中に颯に話すべきことではないし。
『(もちろん、私なりに頑張るけれど…)』
…とりあえずこれは忘れて、クイズの勉強もたくさん頑張らないと。こんなことにいつまでも悩んでいたら、もっと足を引っ張ってしまう。
「A」
『何か？』
「好きだよ」
『急だね』
「毎日何回も思ってる」
『そっか』
「…Aは？」
『そりゃ好きだよ』
「ありがと」
『別に』
ストレートに言い合う。少し恥ずかしいけれど、恥ずかしがったら負けだ。颯の思惑通りになってしまうのだろう。
「少しくらい照れてもよくない？」
『そっちこそ』
「俺はならないけれど」
『私もなりませんよ』
「…じゃあもっと違うことする」
『え？』
すると颯は私の後ろに回って、私が持っているペンの動きを無理やり止める。そしてペンを持っていた手を机に置いて、私の手の上に颯の手を重ねた。
「好き」
『！』
そのままぎゅっと手を握る。そして私は颯に寄りかかるような格好にされて。
「…ちょっと休憩しない？」
『…まあいいけれど』
そして颯の方へ体ごと向くと、颯がキスをしてくれて。
『ん、颯…』
「……少しは、元気になった？」
『え…』
「さっき何か落ち込んでなかった？」
少しぎくっとした。私が先程のことで悩んでいたのがバレていたらしい。
『まあ……ちょっとね』
「何に悩んでたのかは全く分かんないけどさ……その…あんまり気にするのも良くないし………気にしなくてもいいんじゃない？」
『うん、ありがとう』
颯と話してたら元気出てきた。颯はいつも私は私でいいって言ってくれるから、すごく嬉しい。でも颯のためにも頑張らなくちゃね。
「ん、それでいい」
『ふふ笑』
そんなこんなでいちゃいちゃしたりしていると、いつの間にか時間が結構経っていて。勉強しなくちゃと思うが、颯の腕から離れられない。
『(まあ、こういうのもいいか)』
颯も嬉しいのか、颯のいつもの柔らかい雰囲気がさらに柔らかい。もはや花でも咲いてそうだ。
私はそれを見て、ぎゅっと颯に抱きついた。
「ん、どうしたの」
『ううん』
「そっか」
颯は優しく抱きしめてくれるのが嬉しくなって、好きだと小声で伝えた。
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梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょく入れていきたいと考えています笑 (2019年10月14日 22時) (
レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期組の会話、これからも大歓迎です(*≧∀≦*) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます！ これからも、同期2人の会話を書いていけたらいいなと思っています！ (2019年10月5日 21時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期コンビの会話、大好きです(*´ω｀*)ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年10月4日 22時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
ユナイテッド - ありがとうございます！幾らでも待ちます！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: e062a1cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年8月27日 22時
