似合う。(水上くん目線) 水上颯 ー2ー ページ14
すると彼女は試着室のドアを少しそっと開けて、入ってきて、と言う。入るとそこにはーー
「(わ……可愛い…)」
その綺麗なワンピースがすごく似合う彼女がいて。むしろどこをどうしたら似合わないと言うんだというくらいだ。彼女のイメージにもぴったりじゃないか。
「可愛いよ」
『っ、そんなことない…』
「本気で似合ってる」
『そうかなあ…』
「うん」
本当に俺の前だけでもいいから着てほしい。いやむしろ俺の前だけでと言いたい。
『でも……着るかって言われたら…』
「…俺の前だけでもいいから、着てほしい」
自分の手のひらをぎゅっと握り緊張しつつ言う。本当に似合うってことが、少しでも伝えたい。
『デートの時、とか、これ……どうかな…』
「良いと思う」
『そっ、か…ありがとう…とりあえず、着替えるね…』
「ん」
そして俺は試着室から出る。
っ、抱きしめたかった……でもここじゃ駄目だよな……と考えて、彼女が出てくるのを心を落ち着かせつつ待った。
『颯ごめんね、待たせちゃった…』
「別に……で、それどうする？」
『その…』
「？」
『もし颯が………こういうの好きなんだったら、買ってもいいのかなって…』
「洋服も可愛いけれど……俺は、その……これ着てるA、も、好き…って、いうか…」
『！颯…』
緊張しつつ伝える。これは事実だ。俺はいつものAだって、これを着てるAだって好きだ。何でも似合うし可愛いし。
『ありがとう、すごい嬉しい…』
「いや……こっちのセリフ…」
いつもよりさらに可愛い彼女を拝めるとか思ったら、もうドキドキして仕方がない。ニヤニヤしてしまう。
『颯のために、頑張って着るね…』
「！」
何だか俺のためという響きが良いなと、独占欲じみたことを考える。
彼女がお会計に向かおうとしたので俺は彼女の手からワンピースを取って、買ってあげようと思い、彼女に何も言わせずにお金を払った。
すると買った後に、彼女はありがとうと嬉しそうな笑顔で言ってくれた。
『あの……颯…』
「ん？」
『本当に、これ…よかったの？』
「もちろん」
基本的に何も欲しがらない彼女だ。たまには何か買ってあげたい。
『あの…お返し、何も考えつかないのだけれど……何がいい？』
「抱きついてキスしてくれればいい」
『ええ…！？』
すると彼女はまた顔を赤くして、俺にぎゅっと抱きつく。そして恥ずかしそうにキスをしてから、ありがとうと言ってくれた。
好きにして。(主人公目線) 水上颯→←似合う。(水上くん目線) 水上颯 ー1ー
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梨音(プロフ) - ぷよーこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょく入れていきたいと考えています笑 (2019年10月14日 22時) (
レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期組の会話、これからも大歓迎です(*≧∀≦*) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます！ これからも、同期2人の会話を書いていけたらいいなと思っています！ (2019年10月5日 21時) (レス) id: 1f8891565e (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 同期コンビの会話、大好きです(*´ω｀*)ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年10月4日 22時) (レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
ユナイテッド - ありがとうございます！幾らでも待ちます！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: e062a1cb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨音 | 作成日時：2019年8月27日 22時
