俺のせいで彼女はこうなった【灰谷竜胆】

俺のカノジョ×44 ページ45

『やだよ…っ、じゃあ、私はこれからどこに帰ればいいの！？また、あの家に帰んないといけないの！？それだったら…シ んだほうがマシだよ…』
　
「…何言ってんだよ」

　

そう言い切れば、俺の上からスッと退くと勢い良く部屋を出て行った。



　



　
まさか…ほんとに…
　








いいや、彼女ならやりかねない。
　








そうと決めれば実行するのかAだ。
　









「A！！」

俺は今まで出した声よりも一番の声量で彼女の名前を呼びながら部屋を出た。
　
　


するとリビングから兄貴と彼女の声が聞こえてくる。
　
見ればAの、手にはナイフが…それを止めようとする兄貴。
　


蘭「何してんだよAちゃん！！やめろって！」

『離してよ！！こうするしかないの！！竜胆と別れたら、私もう、生きてる意味なんてない！！』


するとナイフを持っている手がすべり、彼女の右腕に擦れ落ちた。
　







『ッ…！』

「A！！」


俺はすぐに彼女に掛ければ、抱きしめた。
　





Aもびっくりしたみたいでそこから何も言わなかった。

俺のカノジョ×45　最終話→←俺のカノジョ×43

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す