俺のせいで彼女はこうなった【灰谷竜胆】

俺のカノジョ×05 ページ5

Aside



数分後、玄関のドアがガチャっと開けば心臓がドキンと跳ねる。
　


「A…」

『…』


何も言わない私に近づくと、抱きしめようとしてきた。
　


『やだ…っ！』
　
さっきまで他の子を触ってた手で触らないで…。

彼の手を振り払い、蘭さんの後ろに隠れる。

それを見ていた蘭さんは、"はぁ"とため息をついて口を開いた。




蘭「りんど〜、お前今日この子以外の女抱 いてたろ？

お前、そんなやつだったっけ？」

竜胆「ッ…、別に、Aのことが好きじゃなくなったわけじゃない。反省してる。ほんとにごめん。」

蘭「…こう言ってるけどぉ？Aちゃん？」
　

蘭さんは私の方を振り返りそう言う。
　



『うぅ…ひっく…っ、竜胆なんか嫌い！！』
　

溜め込んでいた涙と感情が溢れ出た。


"嫌い！嫌い！"とボロボロ涙を流す私を竜胆は、優しく包み込む。

　
竜胆「ごめん！ごめんな…もうこんな事しないから…Aだけだよ、」
　

別れるなんて選択は私の頭にはなかった。
　

浮気されても、彼のことが大好きだから。

　





『竜胆、私から離れないでよ？約束して…』

竜胆「ごめんな。ずっと側にいるよ。約束する。」
　





ねぇ、分かってる？私には竜胆しかいないんだよ？

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