俺のせいで彼女はこうなった【灰谷竜胆】

俺のカノジョ×21 ページ22

Aside


　


竜胆が出ていったあと…蘭さんと二人きりに。
　


蘭「Aちゃん、とりあえず座りな？ね？」

『…はい。』
　

竜胆もそうだけど、蘭さんも優しい。


女の子の扱い慣れてるもんね。


リビングのソファに腰を下ろすと紅茶を持ってきてくれ、テーブルの前に置くと私の隣に蘭さんも腰を下ろす。
　
　


それから彼は口を開いた。
　





蘭「それで？どうしたの？あんなに言い合うなんて珍しいじゃん？笑」

『…』


黙っている私にさらに言葉を続ける。
　
　


蘭「竜胆が何かした？…また、浮気されたか？」
　

彼の言葉で私は彼の方に顔を向けた。
　


そんな優しい目で私のことを見ないで。
　



『竜胆と外を歩いていると、女の人が竜胆に絡んできて…』

蘭「…それで浮気を疑ったんだ…？」

『ッ！』

蘭「そんなに信用できねぇ？あいつのこと」
　

　

そういう蘭さんは、眉を下げて言ってくる。
　



『だって…っ』
　

また、涙が溢れてきた。
　





だって好きなんだもん。大好きなんだもん。
　


好きになるにつれて辛くなるんだよ…。
　





　






私だけを見ていてほしい。
　




　











私だけを愛してほしい。
　
　





　






　


　
ただ、それだけなのに…。

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