俺のせいで彼女はこうなった【灰谷竜胆】

俺のカノジョ×20 ページ21

『竜胆の馬鹿！だいっきらい！！！』

「おい！まてよ！」



俺の呼び止めを無視して彼女は部屋を出て行った。
　




何が"家に帰れよ"だ。





帰る家がないからここに居るんだろうが！






俺のバカ。






最低なこと言っちまった。









「A！」



急いで後を追いかけると、今帰ってきたであろう。


玄関に居る兄貴の胸でAが泣いていた。




兄貴は彼女をあやすようにポンポンと頭を撫でる。




兄貴は俺に気がつくと、呆れていたような顔をしていた。
　





蘭「竜胆〜。聞こえたぜ〜。ちょっとやり過ぎなんじゃね？」

「…んなのわかってる」
　



すると泣きじゃくっていた彼女が口を開いた。
　
　


『私、帰ります…竜胆や蘭さんに迷惑ばかりかけちゃってるし…ここに居たらいけないんですよ。私は…』

「お前はここに居ていい…言い過ぎた。ごめんな。」
　

　

　



Aに触れようとすれば目をぎゅっとつぶりビクついていた、、



　



「……俺、頭冷やしてくるわ」

蘭「おい！竜胆！」
　


　

兄貴の言葉を無視して俺は外に出た。

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