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一方、マリアベルは数少ない友人であるユウたちと中庭にいた。何をするわけでもなく、売店で買ったアイスを食べながらのおしゃべりである。


「ぇ!?マリアベルお前人魚の先祖返りなのかよぃってぇ!!」


「ファーストネームで呼ぶんじゃねえ。アベルかエテルノだ」


「先祖返りってどういうことなんだ?」


「先祖の誰かが人魚と結婚して、その子孫に生まれた俺が特にそれを色濃く受け継いだ…と言えばいいのか?近い親戚は全員 姿も特性も人間だ」


変身薬を服用しても彼の特性は人魚寄りで、“声”がその最たるものだ。無意識に魔力を込めてしまうことも多いらしく 妖精を多数呼び寄せてしまった挙句連れて行かれそうになったこともある。


「実の親との関係ってどんな感じなわけ?疎遠?」


「基本毎日会ってたぜ。今年のホリデーはサプライズでこの姿で帰るつもりだ」


「お父さんもお母さんもびっくりするだろうね」

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作者名:クヴァール x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月17日 22時

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