36.過去 : 廉 ページ36
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あれは 去年。
おれが 中３で 紫耀が高１やった。
塾が終わって ちょっとだけ公園で
サッカーをして、帰ってきたら。
廉「 … え、紫耀？ 」
紫耀が泣いてた。
昔っから紫耀は、
おれのお兄ちゃんみたいで。
紫耀が 泣いたとこ、見たことなくて。
正直、めちゃくちゃ 驚いたし焦った。
紫「 廉 … どないしよ、おれ、 」
廉「 落ち着けって 」
紫耀は モテた。
やから 女絡みかなんかかなって。
ほら、男の勘ってやつ？
何があったん？そう聞けば。
ぽつりぽつり、
ゆっくり 紫耀が 泣きながら話し出した。
高校でも 紫耀のファンみたいなのが
大量にできたらしくて。
紫耀がサッカー部に入るってなれば
みんなマネージャーを希望してきたらしい。
正直おれは、
ええやん ハーレムやん
って思ったんやけど。
そうやなかったみたい。
夏の暑いグラウンドで
チームメイトが 倒れた、って。
熱中症。
それとほぼ同時に
紫耀が 怪我したらしくて。
マネージャーは
５.６人おったのに
倒れたチームメイトじゃなくて
……………… 紫耀に駆け寄った。
廉「 ……… それで 」
紫「 救急車、で、運ばれて …… っ
でもそいつ、もう、 」
紫「 一生サッカー、できひんねん 」
しかもその日は 猛暑日。
そんな放置してたら 回復する訳もない。
そんなん中学生のおれでもわかるわ。
紫耀の目には
光が無くて。
自分も、そのマネージャーの子達も
恨んでるような。
そんな目をしてた。
それから、おれが入学して。
サッカー部に入った。
紫耀は ずば抜けてうまかったらしく、
やっぱり キャプテンに選ばれて。
紫「 マネと恋愛禁止にすれば
あんな奴らは 入ってこうへんよな 」
あの時の目で。
そう言い放った。
…………… 高橋も そうなるん？
優先順位、間違えるんやろか。
あいつは、違う。
紫耀もわかってるやろ？
そんなこと、
あれだけ苦しんだ紫耀に言える訳なくって。
廉「 ……… わかってる 」
それだけ呟いた。
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のん輔___?(プロフ) - 初めまして〜！ずっと読んでたのですが中々コメントする勇気無く、、（チキン）すっごくキュンとしました（ ｉ _ ｉ ）応援してます！ (2016年7月4日 23時) (
レス) id: 0cb5f79276 (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｶﾞｾﾐﾕ - ﾂﾝﾃﾞﾚいれてくれた!!ありがと~ 続き?楽しみです^^ (2016年7月3日 23時) (レス) id: fe46bbb9f1 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 続編希望です！！ (2016年7月3日 23時) (レス) id: 2e662b5e95 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子 - 続き楽しみにしてます！ (2016年7月3日 21時) (レス) id: 96dcb72262 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年7月3日 19時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぴ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2016年6月21日 22時
