弍 ページ4
マ「オヤジ！あの子はまだ眠ってるけどひとまず診察してきた！」
白「そうか、どうだった？」
マ「ありゃひどいもんだよい。身体中傷だらけ、人の手で作られた殴り跡や火傷、水分も食事もろくに取ってないからほぼ骨と皮、焼かれたのかしらねえが完全に左目がお陀仏だ。下手をすりゃ両方失明、殴られたか定かじゃねえが声帯も後一歩でダメになってたぞ。」
白「そうか....」
お「白吉ちゃん！！マルコ！なんの話をしてるんだ！？」
マ「おでん....気にすんな。大したことじゃない。」
お「そ...そうか...」
マ「オヤジ、明らかにあの子はワノ国からきた。船に忍びこんだってことはなんらかの理由でワノ国を離れたかったことだ。おでんに話したらあとで厄介になるぞ。」
白「そうだな、まずは小娘が起きなきゃなんも始まらねえ。」
〜その夜〜
ベ「オヤジ！！あの子が目を覚ましたよ！！」
白「そうか？連れてこい。」
その後ベイとマルコが率いてきたのはあまりにもボロボロな女の子だった。彼らの手を握っていなければふらふらして今にも転びそうなほど足取りがふらついている。
明るい茶色が混ざった薄茶色の髪は乱雑に切られて短く、付けてる蒼色の花飾りは今にも落ちそうだった。肌や脚に顔は切り傷、火傷、殴り跡だらけ。薄灰色の着物は布切れ同然で裸足から血が出ていた。プルプルと震えており、顔色は真っ青で左目は完全に焼かれており、右目もかすかしか空いていなかった。船員達も思わず目を瞑りたくなるほど痛々しく、こんなボロボロな子供は見たことがなかった。
白「座れ。」
船員たちが見てる中、Aは頷くと落ちるように座った。
白「小娘。俺が見えるか。」
コクリ
白「俺が聞こえるか。」
コクリ
白「名前は？」
貴「A....です。」
白「Aか...。いい名前だな。」
貴「ﾋｯｸ。はい。」
白「じゃあ聞く。お前はなぜここに忍びこんだ。」
貴「逃げる...ためです。」
白「祖国のワノ国からか？」
貴「違う！！」
大きい声を出したAに少し船員達は驚いた。
貴「あんなところ...祖国じゃない。」
白「そうか。だが、お前がどこの誰であれ、密航者は普通は処罰される。それを知ってて乗り込んだんだろうな？」
貴「...いいえ。私は..ただ逃げるために宝箱の中に忍び込みました。だけど...処罰なら...覚悟はあります。」
白「ほぉ？」
貴「どうせ殺されるのなら、貴方のような...優しい人がいい。」
白「優しいだと？」
貴「はい。」
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舞姫(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます! 更新できそうなので少しお待ちください！ (1月3日 1時) (
レス) id: 22ae86394b (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - めっちゃおもしろいです。更新できたら頑張ってみてください、後ドレスローザ偏までやってる夢小説はじめてみました。 (11月17日 8時) (レス) @page36 id: 2e60e76d28 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 箱さん» コメントありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月23日 20時) (レス) id: 1e309c5213 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月20日 18時) (レス) @page23 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 紫月天音さん» コメントありがとうございます！私も幸せルートを目指してます！更新頑張ります！ (2022年10月16日 16時) (レス) id: 1e309c5213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞姫 | 作成日時：2022年4月7日 17時
