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電話をかけた後、監視カメラをチェックした。私が電話をかけた所は女子トイレの外。
周りには監視カメラはなかったけど、トイレの中には絶対あるはず。あと、廊下のどこかにはあるはずだ。
用心のため、死角を取ってから茶髪のウイッグに隠してあるヘッドセットを起動し、バレないように髪をいじりながら教室へ戻った。
「おせーよ!」
「またしてんじゃねーよ!」
「先生が凉音が戻るまで教室から出るなって言ってたの!どんだけ待たせてんの!?」
教室に入ると様々な罵り声が聞こえる。私が出て行ったときいなかった甲斐集団もいまは後ろで陣取ってる。
まあ、無視したけど。w
席に座ったと同時に、柊が教壇に立った。
柊「じゃあ、明堂が戻ったということで、改めて席につこーか。」
かちゃり。ドアを鍵で閉めながら柊は言った。
なぜ鍵を今になってかけるのか。 そして柊は私の方をみて、ニヤっと笑った。
席についても、クラスのガヤガヤは止まらない。
柊「今日は皆さんに大切なお知らせがあります。」
柊「今から皆さんは...人質になってもらいます。」
朝のSHRのような声。だけど彼が発した異常な言葉。
周りは一瞬しずまりかえった。
逢「人質ってどういうことですか?」
間がありながら逢沢が質問する。
「俺の目的が達成するまで
みんなにはこの教室にいてもらう」
一瞬の沈黙。
しかし、誰かの笑い声が引き金となり、みんな笑い出した。
宇「ぶっきー、スベっちゃったねー」
水「卒業式前だから浮かれちゃったんだよねっ
いいよいいよ〜。そういうぶっきー、嫌いじゃないよ???」
女子達の言葉に、笑い声が一層大きくなる。
正直いってうるさい...
諏「ねぇ、もしかしてさぁ
卒業に関わる重要なことって これ?
このために全員出席するよう呼びかけたの?」
諏訪が後ろから不機嫌な声で言う。
「卒業する前にみんなと一緒に
是非解決しておきたいことがあって。」
先生の回答を聞いても、皆は面倒臭そうな声を上げた。家で寝ときゃよかった、帰ろうぜ、と甲斐集団を筆頭にみんな出て行こうとする。
だけど違う....柊の目は黒の組織のみんな、私が会ってきた暗殺者と同じ目をしていた。
つまり彼は...本気だ。
「…は?開かねぇんだけど」
甲斐の不機嫌な声に、皆がドアの前で立ち止まる。
今朝話題になっていたドアだ。
「開かないよ、特殊な鍵を、掛けたからね」
その言葉に、全て合点がいった。
私達は、
閉じ込められている。
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ちゅん(プロフ) - この作品の続きの2は無いんですか?? (2021年1月4日 17時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - ケイト・アーレントさん、私はパクったつもりは全くありません。ですが、そう感じさせてしまったのなら申し訳ありません。DMにも連絡させて頂きましたので、そちらで今後ご連絡お願いします。 (2020年10月4日 19時) (レス) id: 22bea682d0 (このIDを非表示/違反報告)
ケイト・アーレント(プロフ) - あと、五月雨雫さんの私、暗殺者見習い人質です もパクっていますね。 (2020年10月3日 17時) (レス) id: c56866b4ff (このIDを非表示/違反報告)
ケイト・アーレント(プロフ) - どうもこんにちは。“私は公安警察官ですが高校生で黒の組織のノックです”の作者ケイト・アーレントです。 貴方の作品に私の作品に類似する部分が沢山あり、私の作品をパクリましたよね?一度お話がしたいので私のTwitterアカウント@Kate_urathukuのDMでお話しましょう (2020年10月3日 16時) (レス) id: c56866b4ff (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 目玉焼きさん、コメントありがとうございます! か...神だなんて恐れ多い! 嬉しすぎます! 更新頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします! (2020年7月4日 16時) (レス) id: 22bea682d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞姫 | 作成日時:2020年6月13日 19時