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チョロい女だったらその言葉にグラグラ揺らいで気持ちごと春ちゃんに持っていかれるのだろう。
しかし、私は既婚者であり一応は愛してる旦那が居る。
あまりにも綺麗すぎる顔貌にドキドキと胸は高鳴ってしまうものの、理性が揺れ動く事は100％無い。
「春ちゃんの顔、物凄く綺麗だと思うけど流石に蘭の顔は超えられないかな〜。」
爆笑しながら彼の頬から手を離した途端、心底腹が立ったような表情をして容赦のないでこぴんが額に飛んできた。
「惚気は聞かねえって言ってんだろ。」
「今のは惚気じゃなくない！？理不尽すぎるんだけど！」
「は、うるせ〜ギャンギャン吠えるんじゃねえよ。」
不快そうにしながらも口元が緩んでいる彼を見て、心底嫌がっている訳ではないと察する。一見、表情が硬そうな美人というイメージがあるが関わっていく時間が重なる度にそのイメージは崩れていく。どちらかといえば、表情はコロコロと変化するタイプのようだ。
彼とはウマが合うらしく、一緒に居て本当に気が楽だった。コレも浮気の範囲内になってしまうのであれば、浮気なのだろう。
浮ついた気持ちがあるから、浮気。今の私には完全に浮ついた気持ちがあった。誰かと関わる楽しさを思い出してしまったのだ。
毎日、友達と一緒に過ごしていた青春時代に少し遡ったみたいな……あの頃の煌きが詰まっている感じ。
「そうだ。明日は会えねえからこの店来んなよ。明日は、灰谷達が接待でこの店使う日だからな。」
……成程。明日、来たら私と春ちゃんが此処で会っている事が分かってしまうのか。でも、帰って都合良いんじゃないか？接待があるから蘭を懲らしめるタイミングは明日じゃないという事なのだろうか。
何はともあれ、春ちゃんが言うのであればそれに従う他無い。
「分かった。」
ていうか、自分達が経営に携わっているキャバクラで接待するとかよく考えると恐ろしすぎる。相手は気付かないうちに反社の領域に居るって事になる。知っていたら自ら入り込んでこないだろう。
私の知らない世界……というか、知ってしまったらいけない世界な気がしたからそこからは無駄考察をするのを辞めた。
明日、蘭が帰ってくるのが遅い事が確定しているし……最近飲みすぎているからたまには家でゆっくりと過ごそうかな。
「……明日以降、次いつ会えるかはわかんねえからまた連絡する。」
「じゃあ、連絡待ってるね〜。」
疚しい気持ちはこれっぽっちもないけれど、何故だか悶々とした。
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メイ(プロフ) - 最後まで読みました！！めっちゃ面白かったです！！ありがとうございました！！ (4月14日 19時) (
レス) @page50 id: 036127fc08 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - はるかさん» 初めまして、コメントありがとうございます✨️そう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます。完結まであともう少しお付き合い下さい♡ (3月26日 0時) (レス) id: 4a9b8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - 作者から作品を探すぐらいさきなさんの書くお話が好きです。更新楽しみにしています。 (3月24日 1時) (レス) @page37 id: 2fa442bcb8 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - リハさん» 初めまして、コメントありがとうございます✨️とても嬉しいです♡更新ちまちま進めていきますね🫶🏻 (3月16日 0時) (レス) id: 4a9b8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
リハ - とても面白くて大好きです！更新ファイト❣️ (3月15日 22時) (レス) @page28 id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきな。
| 作成日時：2024年2月23日 0時
