22 蘭side ページ23
流石にあの状況で夜フラフラ出掛ける事はしないと思うが、今のAの行動は読めない。
気が気では無いが、仕事を終わらせない事には帰る事が出来ない。
「なぁ、九井。今日の商談終わったら速攻帰っていい？」
「話が上手く進めばな。お前の交渉術次第。」
九井からの了承も得たし、終わったらすぐに帰る。一緒に商談先に行く竜胆とも無事に合流して、車に乗った。まずは竜胆に事実確認をしねえと。
「竜胆。昨日、Aと飯行った？」
「え、何で？」
竜胆の反応的にどうやらAの言っていた事は本当だったらしい。アイツ、浮気するとか言いながらも俺の身近に居る人間としか関わってねえじゃん。
竜胆と飯食いに行くのなんて浮気に入らねえし。もし、体の関係があろうモンならどうなるかなんて竜胆の方が良くわかってるだろう。竜胆がその一線を超える事は無い。
けど、竜胆がAに何かしら肩を持つような事は言った可能性がある。Aみたいなタイプ放っておかないだろうし。
「Aが昨日言ってた。」
「そうなんだ。兄貴さ、Aさんの事実際愛してんの？」
「それ、お前が聞くの？……1番よく知ってンだろ。」
「……ならさ、もう少し優しくしてやれば？」
巫山戯た感じでは無く、真面目な声色で諭される。夫婦の事に口を挟むなと今までなら感情的に言い返していただろう。
でも、竜胆の言っている事は正しい。だからこそ何も言い返せなかった。
「今から優しくしたらまだ引き返せると思う？」
「それは兄貴次第。」
「だよなぁ。」
今まで優しくしてやれなかった分、今からでも優しくしたら結婚する前みたいにAと一緒に過ごす事が出来るのだろうか。
反社の嫁にさせてしまった事を俺なりに引け目を感じており、仕事自体もストレスが溜まる一方だった。
それもあり苛立ちを募らせ発散させる場所が無く、Aに八つ当たりをしていた。
どう考えても悪循環だった事に当時の俺は気づかないまま。
挙句の果てには従順に言う事を聞いてくれるAの事をつまらないと思って他の女とイチャつく始末。
我ながら、最低だ。
従順に言い聞かせて来たのは間違いなく俺だったのに。俺がAの幾つかの逃げ場を根こそぎ奪った。
Aが怒る理由なんて数え切れない程あったと思う。
最後にハグやキスをしたのは何時だった？
ちゃんとAに好きとか愛してるって最後に伝えたのは何時だった？
それすらも、もう覚えていないくらい前だ。
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メイ(プロフ) - 最後まで読みました！！めっちゃ面白かったです！！ありがとうございました！！ (4月14日 19時) (
レス) @page50 id: 036127fc08 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - はるかさん» 初めまして、コメントありがとうございます✨️そう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます。完結まであともう少しお付き合い下さい♡ (3月26日 0時) (レス) id: 4a9b8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - 作者から作品を探すぐらいさきなさんの書くお話が好きです。更新楽しみにしています。 (3月24日 1時) (レス) @page37 id: 2fa442bcb8 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - リハさん» 初めまして、コメントありがとうございます✨️とても嬉しいです♡更新ちまちま進めていきますね🫶🏻 (3月16日 0時) (レス) id: 4a9b8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
リハ - とても面白くて大好きです！更新ファイト❣️ (3月15日 22時) (レス) @page28 id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきな。
| 作成日時：2024年2月23日 0時
