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どうしよう、と悩んで唇を閉ざして俯き視界はアスファルトへ向いた。

「肉でも寿司でも麺でも何でもいいよ。Aさんは何が好き?」

首を傾けて問いかけてくる竜胆くんと顔を上げた私の動作が一致して視線が重なる。

蘭とそっくりな垂れ目。髪型や眉毛の形は違うけれど、流石は兄弟。よく似ている。

「竜胆くんの行きたい所がいいな。」

「じゃあ、とりあえず肉食いに行こう!」

曖昧な返事をすると良い店があるから、と言葉を続け足取り軽く店のある方向へと進んで行く。

竜胆くんは私より年上なのに生まれ持った弟気質なのか、無邪気な所がある。

蘭と同じ血が流れているのに、こうも性格が違うと何だか気持ちが追い付かない。

竜胆くんが連れて来てくれたお店は如何にも高級店。どの席もちゃんと個室になっており、落ち着いた雰囲気のお店だった。

……こんな高級そうなお店に連れて来て貰ったのは良いけれど、手持ちで足りるだろうか。

メニューを開いてみると案の定諭吉3人分は余裕で飛んでいく値段。諭吉3人は財布の中に居ないと内心焦る。

最悪、会計を別にすればクレカで支払い出来るし……それで何とかするしかない。

「もしかして、肉食べたくなかった?」

メニューを見て固まっている私にやや青ざめていくような顔色で問いかけてくる。それに対して急いで訂正をする。

「違うよ!……恥ずかしい話なんだけど、お金足りるかなあってちょっと心配で。でも、クレカ使えば全然払えるから大丈夫!」

「……Aさん、何言ってんの?俺が払う前提で連れて来たんだけど。この店マジで美味いから俺も食べたかったし。」

良くも悪くも年相応では無い幼さを含んだ笑顔を浮かべる。竜胆くんと2人でちゃんと話す機会も無かった為か、どこか肩の力が入っていたが、少しずつ抜けていく感覚を覚えた。

「だから、そういうの気にせず好きな物食べてよ。……個室なら兄貴の話もしやすいだろ?」

強気な眉毛が垂れさがり、ハの字になる。幼く見えたり、余裕のある年上の大人っぽさが垣間見えたりと様々な一面がある人だ。

「竜胆くん、ありがとう。」

「ほら、早く何食べたいか決めろよ。俺、腹減ったから飯食いたい。」

「あ、ごめん。じゃあコレがいい。」

気になっていたメニューを伝えると、竜胆くんが注文をしてくれて料理が運ばれてくるのを待つだけとなった。

「……それで、Aさん。兄貴と何があった?」

早速本題に入りたいようで、神妙な面持ちで尋ねられた。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷蘭 , 梵天   
作品ジャンル:アニメ
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メイ(プロフ) - 最後まで読みました!!めっちゃ面白かったです!!ありがとうございました!! (4月14日 19時) (レス) @page50 id: 036127fc08 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - はるかさん» 初めまして、コメントありがとうございます✨️そう言っていただけてとても嬉しいです…!ありがとうございます。完結まであともう少しお付き合い下さい♡ (3月26日 0時) (レス) id: 4a9b8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - 作者から作品を探すぐらいさきなさんの書くお話が好きです。更新楽しみにしています。 (3月24日 1時) (レス) @page37 id: 2fa442bcb8 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - リハさん» 初めまして、コメントありがとうございます✨️とても嬉しいです♡更新ちまちま進めていきますね🫶🏻 (3月16日 0時) (レス) id: 4a9b8b8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
リハ - とても面白くて大好きです!更新ファイト❣️ (3月15日 22時) (レス) @page28 id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきな。 | 作成日時:2024年2月23日 0時

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