卒業まで。8 ページ8
教室
赤葦「まぁ、そんな落ち込まないでよ」
『落ち込むに決まってんじゃん...』
ただいまAは席にぶっ潰しながら
赤葦くんに慰められております。
奇跡的に彼が私の前の席だ。
10分間ずっとこのままの状態である。
.
__「俺学校に行くんかな〜??わっかんね!」
『ッ〜...』
あの言葉から察するに、木兎さんが学校に行くのはかなりの低可能性。
確かにあの人は家から学校まで結構距離があるし、仕方ないかもしれないけどさ。
『はぁぁぁ〜...』
赤葦「はい本日15回目のため息」
『数えなくてよろしー』
ここまでいくとそろそろいろんな面で心配になってきたのか
赤葦くんが優しく頭を珍しく撫でてきた。
頭を撫でながらも彼は、大丈夫だよ、と声を掛けてきてくれる。
本当に優しいなこの男は。
だからモテるんだよ、このモテ男パーリナイが。
少し嫌味なことを考えた途端に、頭を握り締められ
なんか変なこと考えてたよね、とドスのかかった声で言ってきた。
ここで頷いたら命に関わると思い、か細く、
いいえ、とだけ返事をしておく。
赤葦「...でもあの人ならバレーだけでもしに来そうだから。
バレー馬鹿だし」
『バレー馬鹿...もはや尊敬の意すら感じられない』
けど、確かに彼の言うとおりかもしれない。
バレーだけ顔を見せてくる、それが木兎先輩みたいなもんだ。
重たげだった顔を持ち上げ、赤葦くんと目を合わせると
ありがとうとお礼を言った。
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ゆう(プロフ) - うわぁ、どうしよwもう泣きました!ww11話から更新待ってます (2019年12月28日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - とてもニヤニヤしながら読みました! 告白された木兎が凄く気になります。 あと11話の後が凄く気になります(^ρ^) 更新してくれると嬉しいです!! 応援してます+.(*’v`*)+ (2019年6月6日 18時) (レス) id: a1507cd74d (このIDを非表示/違反報告)
藤和(プロフ) - 好きな先輩の卒業、告白のチャンス。とっても甘酸っぱい..!学生である時間って本当は凄く貴重だったんだなあ。と、作者様の作品を拝読して思い出しました。最後まで応援しております! (2019年3月15日 1時) (レス) id: 5fdd484f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みより | 作成日時:2019年3月9日 21時