《木兎光太郎》貴方の卒業まで、あと...。

卒業まで。7 ページ7

木兎「あ！

聞いてくれよ！俺ら3年ってあと2週間無いかぐらいで
弁当の時間なくなるんだってよ!!」





赤葦「そういえば、3年生は自由登校になるらしいですもんね」






『え"!?ぞうなの!?』







赤葦「像...?」









初めて知った事実。


去年引退していった３年生とは全然関わりとかなかったし知らなかった。




ということは実質木兎さんと会えるのは

あと2週...いや3週間ほどか??



で、でも自由登校で部活にさえ来てくれればまだまだ会える。




...けど、あと少しの限られた時間なんだ。



不意に木兎さんに目線を向けると、いつもみたいにガハハと笑っていた。



人の気も知らないで、この人は。









木兎「自由登校なんかになったら

俺学校に行くんかな〜??


ﾅﾊﾊ!!わっかんね!」







『ｯ!!!?』ﾋﾞｷｰｰﾝ







赤葦「あーぁ...」









木兎「んぉ??


おい、Aどうしたよ!

顔が真っ青だぞ??」








い、今この白髪のイケメンは何といった??


学校に行くかわからんと言ったよな??



はい、これもうあと会えるの2週間パターン来とるわ。


もうダメだわ、バイバイ私の恋。




あまりのショックに足取りがふらついているところを
赤葦くんに救われた。



彼なら察してくれているはず、私の心を。









赤葦「ここからは3年校舎と2年校舎別なので」







木兎「お、おう...って、おい!

そのまんまのAをほっとけるか!」







赤葦「俺がなんとかするんで大丈夫です」








では、と言って木兎さんに手を振る赤葦くん。


返答も聞かずに彼はそのまま私を担いで校舎の中に入って行った。

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