卒業まで。3 ページ3
赤葦「泣いたらいいじゃん。
...俺だって泣いたし」
『...え』
今、何と?
赤葦くんが、泣いたと?
隣に立っている彼の目元を見ると、確かに微かだが
赤く腫れていた。
彼なら泣かないと思っていたけれど
やっぱり寂しいよね。
...でも。
『んーん、泣かない。
まだ、泣かない...これは卒業まで残す』
赤葦「...そう。
まぁ、さっき泣いてたけどね」
『そ、それは...カウントしない感じでお願いします。。。』
ふふっと笑みを零すと、彼はすぐ真剣な顔して
私を見つめた。
なんだと思って首を傾げてみる。
.
赤葦「木兎さんには"気持ち"伝えたの?」
赤葦くんの言葉で再び静まり返る空間。
彼の言う"気持ち"とは、もちろん"恋愛"の意味を持ったもの。
唯一私が木兎さんに好意を持っていることを知っているのは
赤葦くんか3年マネさんしかいない。
首を左右に振り、まだ、という意を表す。
赤葦「...伝えないの?」
『いや、伝えたいんだけどね。
どうしたらいいか正直わからなくて...引退しちゃったし』
赤葦「だから早く伝えればいいってアドバイスしたのに」
『は、早く伝えたとしてもバレーに影響しちゃうと思って...』
赤葦「でも現状これでしょ」
『ぅ、面目無い...』
はぁ、とため息までもつかれる始末。
ごめんなさい、私が愚かでした。
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ゆう(プロフ) - うわぁ、どうしよwもう泣きました!ww11話から更新待ってます (2019年12月28日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - とてもニヤニヤしながら読みました! 告白された木兎が凄く気になります。 あと11話の後が凄く気になります(^ρ^) 更新してくれると嬉しいです!! 応援してます+.(*’v`*)+ (2019年6月6日 18時) (レス) id: a1507cd74d (このIDを非表示/違反報告)
藤和(プロフ) - 好きな先輩の卒業、告白のチャンス。とっても甘酸っぱい..!学生である時間って本当は凄く貴重だったんだなあ。と、作者様の作品を拝読して思い出しました。最後まで応援しております! (2019年3月15日 1時) (レス) id: 5fdd484f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みより | 作成日時:2019年3月9日 21時