卒業まで。1 ページ1
ギィィ!!
『おはようございます!
ごめんなさい!遅れちゃいました!』
体育館の扉を開き、中に足を踏み入れた。
赤葦くんや他の子達がこちらに挨拶をし返してくれる。
『...ぁ』
そういえば、今日から3年生はいないんだっけ。
普段とは違う空気に、少しだけ寂しさを感じる。
主に何が違うかと言うと...。
.
__「もう一本だ赤葦!!」
.
賑やかさ...かな?
いや、うるささと言った方が正しいだろうか?
好きな人の好きなバレーをもう間近で見ることが出来ない悲しさに
胸がチクリと痛んだ気がした。
「Aさん?
突っ立ったまま動かないですけどどうかしました?」
すると後ろから後輩くんに声を掛けられた。
私、固まったままだったんだ、何やってんだか。
『好きな人が引退してぼーっとしてた』なんて口が裂けても言えない。
いつも通りに笑顔をつくって
『なんでもないよー』と答えた。
そうだよ、いつまでもしょげてる場合じゃないし。
昨日散々に泣いたんだ。
切り替えなきゃダメだよ自分!!
胸に喝を叩き込み、私はスポドリを作ろうとマネージャーとして動き出す。
.
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赤葦「...」
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ゆう(プロフ) - うわぁ、どうしよwもう泣きました!ww11話から更新待ってます (2019年12月28日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - とてもニヤニヤしながら読みました! 告白された木兎が凄く気になります。 あと11話の後が凄く気になります(^ρ^) 更新してくれると嬉しいです!! 応援してます+.(*’v`*)+ (2019年6月6日 18時) (レス) id: a1507cd74d (このIDを非表示/違反報告)
藤和(プロフ) - 好きな先輩の卒業、告白のチャンス。とっても甘酸っぱい..!学生である時間って本当は凄く貴重だったんだなあ。と、作者様の作品を拝読して思い出しました。最後まで応援しております! (2019年3月15日 1時) (レス) id: 5fdd484f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みより | 作成日時:2019年3月9日 21時