《スモーカー》傍にいたかった。 (ページ25)

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傍にいたかった25 ページ25

シャボンディ諸島に着くまで、私は芝生の上でただじっと座っていた。

暖かな風を感じていると、後ろから「ねぇねぇ」と声をかけられた。

振り返ってみてみると、そこには航海士さんと考古学者さんがいた。

「あ、どうしました??」

航海士さんは私の体をジロジロと見た後に
腕を掴んできた。

いきなり何をするんだと思いながらも、どこかの部屋に入っていった。

「ちょ、ちょっと...!

いきなり何を!!」

言葉を言いきる前に、何か投げつけられた。

でも、決して痛くはなかった。

手に取ってみると、水色のワンピースだった。

これはなんだ、と言わんばかりに2人を見る。

「そんな堅苦しい海軍スーツなんて着てないで

これに着替えなさいよ」

確かに彼女が言うように、海軍スーツを身にまとっている。

しかし、だからといって海賊から服を借りるのは少し気が引ける。

しかも、こんな露出多めなワンピースとか、着れるわけがない。

服を床に置いて、私は体操座りをし

大丈夫、と言う。

「...そう」

今ので嫌な奴だと思われちゃったかな。

それならそれでいい、そもそも海賊と海軍で仲良くなんて出来るはずなんてない。

「じゃあ...

ロビン、やっちゃって」

「は？？」

「ええ、もちろん」

考古学者さんが奇妙な構えをすると同時に

私の体から手が生えてきた。

な、なにこれ！！？

「コートチェンジよ」

その瞬間、私の服ははぎ取られ

無理矢理ワンピースに着替えさせられた。

屈辱、こんな無理矢理着替えさせられるのは人生で初めてだ。