《エース》貴方の為なら...2 (ページ14)

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生きて49 ページ14

『A』

暗闇の中に立つ、サッチ。

いつものようにﾆｺﾆｺとしていて、こっちまで笑顔になる。

『サッチ』

1歩、また1歩彼に近づくが、

その度にサッチも1歩ずつ下がっていく。

え、どうして??

『どうして、下がるの??』

『...』

何も答えない。

表情も変えぬまま、ただ笑顔で私を見ていた。

何か、おかしい??

名前を呼び、手を前に出すと

彼は私に背を向けて、反対の方向へと歩いていってしまう。

待って...どこに行くの??

『待ってサッチ!!!』

暗闇へと突き進むサッチを大声で呼んでも

私に反応することなく

ただ進んで行ってしまう。

引き止めようと、足を前に出そうとした時

「A!!!」と大声で名前を呼ばれた。

声に驚いて、足を止めてしまった。

サッチはゆっくりと振り向き

そして、普段から見せない真剣な表情を私に向けた。

.

『お前は、生きろよ』

『...ｯ!??』

どういうことなの??

お前は生きろ??

サッチだって、生きなきゃいけないよ。

___ｯ～!!

.

『サッチ!!!』

「ｯ!!!!!」

勢いよく状態を起こした。

周りを見渡すと、いつもの私の部屋。

そ、それよりサッチ!!

何だか胸騒ぎがして、急いでベッドから降りて

部屋を出るとエースの声が船に響いた。

なにか怒っている、そんな声が。

そして、私は叫んでいる言葉を聞き

固まってしまった。

.

.

___殺されたサッチの魂はどこ行くんだ‼⁉

貴方「...え」

サッチが、殺された??