生きて37 ページ2
エース「天竜人の奴 隷だったから、何だよ。
それだけの理由でお前が傷つく必要なんて無ぇだろ...」
貴方「ｯ...!
でもｯ...周りの人間が奴 隷だった私なんかを必要としてない
所詮私なんか、"邪魔な存在"なんだよ!」
そうだ、私は邪魔な存在。
生きていても、意味が無い存在なんだ。
父に捨てられ、奴 隷になって...
エースは抱きしめる力を強くしたのか
温もりが強くなった気がした。
ｷﾞｭｯと優しいものを包み込むようにして
私を抱きしめてる。
.
.
エース「お前...この前俺にこう言ったよな??
___邪魔な存在の人間は居ないって」
貴方「!!」
そういえば、そう言っていた気がする。
あの時、エースは自分自身を言葉で傷つけてた。
今の私みたいに。
.
エース「人間は頑張って"今"を生きてるんだろ。
だったら、お前も過去に囚われすぎるな」
貴方「ｯ...」ｺｸｯ
エース「天竜人の奴 隷だったからなんだ。
天竜人のマークがあるからなんだよ。
んなもんで、お前を見下す奴は俺がぶっ飛ばしてやる!」
貴方「ｯ〜...」ｺｸｯ
エース「自分らしく生きろ!
それが、一歩前に進む生きる価値ってもんだ!」
貴方「ｯ〜!!
うん...ｯ!」
我慢していた涙も、ﾎﾟﾛｯと零れ落ちて
エースの肩に落ちる。
それに気づいたエースは、優しい微笑みを見せながら
私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
ありがとう、エース...
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作者名：ザッカー | 作成日時：2016年9月21日 23時
