wishing＿.*･ﾟ (ページ25)

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見慣れた白い天井を見ているといやでも思い出す

＿＿この場所に好きな子連れてくるの

紫耀のあたたかい瞳と声

あの後、

『返事は今じゃなくていいから。』

『だけど、』

"来月の体育祭の日、待ってるから"

といい、その後なんにもなかったかのようにいつも通りの元気な紫耀に戻って、2人でカフェに入って、

いつも通り他愛もない話をして、わかれた

いや、たぶん私は今まで通り接せられていなかったと思うけど····

気づいてしまった紫耀への気持ち

紫耀の私への気持ち

「·····寝よっかな」

考えたくてもパンクしそうな頭では無駄だと思ったため私のまぶたは抵抗することなく閉じていった

·

月曜日＿

今日からまた学校が始まる

ということは

紫耀とも会うということ······

紫耀は今まで通り○○駅に来てくれているのだろうか

いなかったら…と考えたらなんだか胸が締め付けられた

すれ違う人全員に見られるくらい深呼吸を繰り返しながら駅に向かって歩く

"○○駅"

駅が見えてきた

いつも紫耀が座っていて待っててくれたベンチを見るのが怖い·····

今の時間は8時より10分前....

一呼吸をおいてそっちをみた＿

・・・・いた。紫耀だ。。

紫耀を見つけた瞬間、安心から目頭が熱くなり視界がぼやけていくのがわかる

ああ、なんだ

私、こんなにも紫耀のこと好きになってたんだ

今まで気づかなった自分

いや、

見て見ぬ振りをしていた自分に笑えてきた

目に溜まった涙を拭いて、

もう一度深呼吸

そして、紫耀へ向かって歩き出した

紫耀は私に気づくと微笑み、こちらに向かってきてくれる

なんだろう

早く紫耀におはようっていいたい

紫耀と話したい

・・紫耀に近づきたい

そんな気持ちばかり溢れてきて、気づいたら小走りしていた

紫耀の前で立ち止まり

「紫耀、おはよう」

言いたくて仕方なかった言葉を紫耀へ

きっと今の私は笑顔すぎて気持ち悪いと思うけどそんなのどうってことない

だって、

『おはよ！菜美！』

大好きな笑顔が目の前にあるから

・・体育祭、早く来てほしい

早くあなたに伝えたい

＿＿だけど神様はそう優しくなかった