wishing＿.*･ﾟ (ページ3)

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「.....」

＿＿やらかしてしまった

何も考えず衝動のままに歌ってしまう癖が出てしまった

しかも、これから過ごすこの場所で

そして、

『.....』

ここの生徒であろう男の子に見られてしまった

あー！どうしよう！恥ずかしさで埋まってしまいたい..

とりあえずここは退散すべきだ

ってさっきから心の中の私はうるさいのに肝心の体が動かないのは

距離があってもわかるくらい

その子の瞳があまりに綺麗で吸い込まれそうで

動けなかったから

『...ねえ、』

「...？！」

あまりに突然その子の口が動いたから驚きで声が出なくて、

でもその子はどんどん近づいてくる

まって、

むりむりむりむり

なんでこんなとこでって怒られる？

それともそんな汚い歌声聞かされてどうしてくれるんだって殴られる？

あ"ー！ごめんなさい！神様仏様！

ｶﾞｼｯ

「....？！ﾝえ」

力強く両肩を掴まれて

『すごいじゃん！！！！！！』

キラキラした真っ直ぐな瞳で言われた

「.....えっと、」

頭の整理が追いついておらずなんと言えば正解なのか分からず言葉を発せない私をおいて

彼はキラキラした瞳のまま言葉を続ける

『さっきのってさ！"Endroll"だよね！あれ俺めっちゃ好きで！！！』

「あ、あの、」

止まらない彼をどうにかしなくてはと制止しようとすると、

『あ、ごめん！！ほんとに素敵だったからつい、、』

と、掴んでいた両肩をパッと離した

『ごめん。痛かったよね？』

さっきとは反対になんだか泣きそうな瞳になっていて

それを見てコロコロ表情変わるなーなんて思ってたら笑えてきた

「フフッ」

『あ、笑った』

「あ、」

『ねね、君も新入生？』

「うん、そう、です」

『え！おなじじゃん！！！』

なんて、こっちまでビックリするくらいの声をあげてから

弾けるような笑顔で

『俺、平野紫耀！よろしく！』

＿これがあなたとの出会いだった