wishing＿.*･ﾟ (ページ14)

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亜希「じゃあ私らこっちなんだけど、菜美どっち？」

私の連絡先を亜希ちゃんと廉くんにも教えて家に帰る分かれ道まできた

「あ、私こっち」

『お！一緒じゃん！』

胸が少し高なったのは気づかないフリ

亜希「んじゃ！また明日ねー！」

廉「じゃーなー」

『おう！また明日な！』

2人に手を振り

『じゃ、行こっか』

「そだね」

私達も歩き出す

右側を歩く紫耀の横顔は街頭とに照らされ、普段の倍綺麗だと思った

紫耀の横顔に見惚れていた私は

後ろから向けられていた視線に気が付かなかった

紫耀はそんな私の視線に気が付き

『ん？どした？なんかついてる？笑』

なんて笑うから

「あ、ちが、！なんでもない、、」

そんな長い間見ていたんだと恥ずかしくなった

少しの沈黙

『俺さ、』

破ったのは紫耀だった

私は紫耀の方を向いた

そして紫耀は立ち止まりくるりと私の方をむく

『菜美と出会えてよかったって思った』

「紫耀···」

『今日初めて会ったって思えないくらいなんか親近感あるし、』

すると紫耀は一歩ずつ私に近づいてくる

『だけど』

目の前で立ち止まった紫耀

『まだ菜美の知れてないこと沢山あると思うからもっともっと知って仲良くなりたいし、俺の事も、』

『俺自身のことも知って欲しい』

って真剣な目つきで言った紫耀

そんな紫耀の瞳を見つめていたら

「·····わたしも」

『····』

「わたしも紫耀のこともっと沢山知りたいし、仲良くなりたい。それに、」

私だって

「紫耀にもっと私の事知って欲しいって思う」

あなたに私のいう存在を知って欲しい

『·····ｯｯ』

そういった私に目を見開く紫耀

すると、少し頬を赤らめながら眉を八の字にして

『·····反則だろ』

と私にも聞こえるか聞こえないかくらい小さな声で呟くと

どこか慌てた様子で顔を背け、再び歩き出し

『ほら、帰ろ』

と街頭に照らされながら言う紫耀はすごく綺麗だった